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行政福祉センターと散歩

先日、健康保険の加入に必要とのことで、初めて近所にある行政福祉センターに行ってきました。
この行政福祉センター、おそらく町ごとにあるのかな。うちの近所は村なので、多分日本でいう村役場的な存在です。
大きな敷地内に建物が3つあり、どこで証明書の発行ができるのだろうと一瞬固まりました。
そして案内図はないのにやたらとある鶴の銅像。そう、鐵原の鳥は「鶴」なのです。どこに行っても鶴をモチーフにした何かしらがあります。

たぶんこれだろうという勘で入った建物の入り口すぐのところに結構人のいる部屋があり、横一列に受付っぽいカウンターがあったので、ここかなと入るや否や大声で職員に怒鳴るおじさん……。
どこの国にもいるよねと思いながら、順番待ちの番号札を探してみても見当たらず。部屋の端まで行ったところで若めのお兄さんに「ご用件は?」と聞かれたので「家族関係証明書の発行で」と伝えました。すると、受付がここなので、こちらで少しお待ちくださいと案内してもらえました。ほっ。

証明書発行関係の受付は、韓国で遭遇率の高い빨리빨리(パルリパルリ)なお姉さん。めちゃめちゃ急ぎながらもとても親切で、外国人登録証のコピーをお願いしようとしたら、そういうときに限って韓国語で「복사(ポクサ)」(コピーのこと。漢字で複写)をド忘れしてしまい、口をパクパクさせている私を見て「コピーしましょうか?」って言ってくれたのです。どれだけ察しがいいの……。申請書の記入もすべてその場で教えてくれて、私は言われた通りにひたすら記入するだけ。最後は満面の笑みで書類を渡してくれました。
本当にありがとうございました。

ひと仕事終えたので散歩をしようと近くの川に向かって歩いてみました。
地図で見ても、歩いてどのくらいの距離なのかわからず、ただただ枯れ草だけになった畑のあいだを歩いてゆきました。
鶴の仲間なのか、それとも関係ない渡り鳥なのか、かなり大きめの鳥が川の向こうから飛んできては畑でお食事をしていました。

夕日に向かって飛んでいく鳥の隊列

誰ともすれ違うことのないまま畑を突っ切り、川まで来ました。

大橋川
漢灘江(ハンタンガン)の支流のひとつ。

川は結構大きくて、河の両端にはまだ凍った部分や雪も残っていました。

目的だった川まで行けたので気分よく帰宅し、その夜帰ってきた夫に散歩をしてきた話をしました。
すると、「危ないから今度ひとりで散歩するときは中心地のほうに行ってね」と言われました。
「人もいないのに何が危険なの?」と聞くと、人がいないから危険なのだと言う夫。
CCTV(監視カメラ)があったかと聞かれると、たしかになかった気がする。
人気(ひとけ)のない農村地では、CCTVも設置されていない場所が少なくないそうです。そういったところで何か事件や事故があっても、CCTVがなければ何もわからないということ。
どこを歩いてもCCTVだらけの都会の街中とは、わけが違うのだと思い知らされました。

平和ボケしていた私、少し反省しました。


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かすみん
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