食べるは生きる
大学生になるタイミングで親元を離れて自炊を始めた私
最初に作る料理はひどいものだったように思う
好き嫌いがある人が多かったことから
母の料理はいつも同じで
母は料理が下手のかも知れないと何度も思ったけれど
毎日毎日料理を作る元気のない私は
あっという間に不健康になって
今までどれだけ不自由なく生活できていたかを痛感したものでした
大学生の時2つ上の先輩が糖尿病になって
私はその時漠然と
食事は大切
と思った
食べることで健康を作ることができると思った私は
何か始めたくなって
フードコディネータの資格を取得して
食に携わる仕事をしようと決めたのです
そして
ある年私は発酵食品に出会います
もちろん
実家にいた頃毎年祖母は味噌を作っていたし
親元を離れても祖母の味噌は送られてきていて
ともに生きてきていた
それでも改めて出会った発酵食品は一つの答えのような気がしていました
これらが私たちの体を守ってくれると感じました
そこからあっという間に発酵食品は私の身近な存在となったし
日本中に発酵ブームが起こったのもその数年後でした
発酵食品が私の家にたくさんあったおかげで
私は今も病気になることなく元気に過ごせていると思っている
ある年私は発酵食品をより身近なものにするために
日本料理の世界に足を踏み入れました。
家では時短で美味しいそんな料理ばかり作っていたけれど
時間をかけて出汁をひき
食材をそれぞれ調理して
一つの料理を完成させる
そして一つのコースを完成させる
全てを見ることは難しいくらい
多くの人の手と時間をかけられて作られた世界
美しいと思ったし
美味しいとはこのことなのだと思って
その1年は本当に本当に衝撃的な日々だった
あれから5年
ようやく私は美味しいと思える料理を作れてきたように思う
口に含むとじんわり広がる旨味や
野菜、魚、肉それぞれの味わいをじっくり感じられる調理
見た目で綺麗と思ってもらえる形や色
魅せ方
未来に残したいと思うのはこういう味なのだと
大好きな人たちに食べてほしいと
思うようになって
私は私のブランドを立ち上げようと思い
シェアキッチンで料理を作り始めました
日本料理人にはなれないけれど
女性らしい私らしい料理を作っていくと
私はどうも野菜が好きで
たくさんたくさん野菜を食べたいことを知ることができたり
肉よりも魚
そして肉や魚たちは発酵食品ととても相性が良いことを感じながら
料理を作る日々は
ダブルワークの日々に目が閉じそうになったり
体がおかしくなるんじゃないかと思ったけれど
それ以上に素晴らしい日々を与えてくれて
私がそのお店にいる時間は疲労ピークなはずなのに
とても充実して楽しい時間だったことは今でもかけがえのない思い出です
今は少しお休みして
毎日私が私のお店をできるように準備中なので
そこでは
野菜たっぷりの日本の旨味をたっぷり詰め込んだ
料理を堪能してもらえたら良いなと思いながら
料理を作る日々を過ごしています
終わることのない
死ぬまで続くことだから
1回でも多く
美味しいを味わいたい
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