中学生と「トークフォークダンス」をやってきた!
今回は6月28日金曜日に品川区内の中学校で行われた「大人としゃべり場」というイベントに参加・協力をしてきましたので、そのレポートをお話ししたいと思います。
「大人としゃべり場」とは
この大人としゃべり場というイベントなんですけれども、品川区の地域健全協議会の一環で開催されたイベントです。 学区区域内の保護者の方や商店の方といった区域に関係なく広く大人の参加者が募集されたという珍しいイベントでした。
さて、みなさんはしゃべり場というものがどういうものか想像できますでしょうか。 しゃべり場というのは授業のクラスの中ではよく行われる方法なんですね。 1分間スピーチなんて呼ばれることもあります。
お題は軽いテーマのこともあるんですけれども、授業でやる場合は将来の目標なんていうことが多いかなと思います。
そうなるとシンキングタイムを設けて、みなさん下書きをしてしゃべることを考えてからスピーチをしてもらうという風なことが多いです。
ただ今回はぶっつけ本番即興でしゃべるというちょっと面白いイベントでした。
フォークダンスのように輪になって
さらにそのスピーチを聞いてもらう相手についてとても面白い取り組みがありました。
トークフォークダンスという風に言われていたんですけれども、みなさんフォークダンスは分かりますかね。 2人組になってちょっと手をつないで踊ったりするというフォークダンス。 もちろん小学校や中学校ではよくやっているかと思うんですが、それをトークでやってみよう、スピーチでやってみようというものだったんですね。
なので大きな輪が2つできまして、真ん中の輪には大人たちが円になっています。 そして向かい合うように大きな輪ができて、その外側の輪のところに中学生の生徒たちが座ると。 そして1分間スピーチをして、その後ですね、中学生たちは隣の席に移動をして、また次のお題の1分間スピーチは別々の人同士でしゃべるというその1対1でしゃべるんだけれども、その輪が一順すると一応その同じグループになったみんなと1分ずつお話ができると。 そんな感じでやっていくトークフォークダンスという取り組みでした。
体育館いっぱいに、大人・中学生各160人が集結!
そしてこのフォークダンスを行った場所が中学校の体育館の中です。
なんと品川区では中学2年生のことを8年生と言うんですけれども、小学校6年生と中学校3年生を足して9年生と言っているんですが、その8年生の生徒たち全員総勢160名ほどいました。 その160名がまず生徒たちが参加、その人たちと1対1でしゃべるということで、また大人たちも160名ぐらい参加ということで、総勢も400人近いですね。 その400人近い生徒と大人たちが割と中規模な丸になってですね、それで10人以上の生徒さんと大人たちがしゃべるというふうなそういう取り組みがありました。
なので結構ガチなトークフォークダンスでしたね。 もう大人たちはしゃべり終わったらもう喉がカラカラになってました。
そしてこの開催された6月28日というのがですね、結構朝から大雨予想の日で本当にやるんだろうかって心配したんですけれども、大雨の中大人たちは頑張って出席をして、なんと生徒全員分話し相手が揃ったというそんなテンションの高いイベントになっておりました。 実際ですね、どういう大人たちが参加していたかと言いますと、保護者も参加、町のお父さんお母さんたちですね、が参加していたのはもちろんなんですけれども、やっぱりこういう面白い取り組みなので、しかも区外、学外の人も参加していいですよということでしたので、教育に興味のある大人たちも結構参加していたかなという印象です。 やっぱりこういうファシリテーションとか学んでいる大人たちがよく参加していたという印象で、イベントが終わってから結構挨拶をし合ったり、今回もよろしくお願いしますみたいな感じで交流をし合っていたという、そういう教育に興味のある人たちにとっても非常に実験的なイベントだったかなというふうに思いました。
中学生の発言は漏らさないという約束で
そしてそのトークフォークダンスでどんな内容でしゃべるかと言いますと、実はフリートークではなかったんですね。 もちろん中学生たちが一つ隣の席にずれてもらって、次の子どもたちが向かい合って座っていただいたら、軽く自己紹介はしましたね。 軽く自己紹介はするんですけれども、中学生たち、特に名札とかはつけてないです。
お互いそんなにこみ入った個人情報は漏らさないということで、簡単にできる範囲で名乗って、ちょっとした軽いトークはするんだけれども、何を話すかというのは、司会者のファシリテーターさんから提示がありました。
中学生たちとここで聞いたことは絶対に漏らさないと約束していたので、中学生たちはどんなスピーチをしたかというのは内緒です。 ただですね、仕事をするってどんなことだろうとか、夢を持つことについてどう思うみたいなことを非常に上手にしゃべっていました。
私から出した話題は
私がどんなことをしゃべったかということだけ、それは開示して大丈夫だと思うのでお話をしたいなと思います。
どんな感想を持ったかというと、中学生と十分対等な人間関係が築けたなというのが非常に大きな学び発見だったなと思います。
私から話した内容ですが、アニメの「ハイキュー!」ですね、バレーボールのアニメです。 魅力があるなと思う人物像を挙げてみるとか。
あとは、私はバスケが好きなので、ちょうどその週の先週末に、バスケの日本代表、Akatsuki Japanとオーストラリアの対戦がありました。 そこでですね、鷹ちゃん(ホーキンソン選手)が最後の最後、もう競ってました、同点でした。 得点されたら負けっていうところで、体を張ってファールで止めてくれました。 ただファールになっちゃったので、フリースローを投げるっていうところだったんですけれども、そのフリースローの時って会場に応援に行っていた人たちはノイズを鳴らしてブーイングをして、フリースローが成功しないようにということで妨害するという重要なミッションがあるんですが、私もテレビで生中継を観戦していて、テレビ越しで届くか届かないか念を送って一緒にノイズを鳴らしてたんですけれども、なんと奇跡なのか、その場にいたブースターの力なんですよね。 フリースロー2本ともハズレになって、無事同点で負けずに終わったという、そういう結果になりましたというのを中学生も見ていて、本当に一緒にその感動を分かち合ったりだとか、あとは偶然にも同じチームのファンだということで、またアリーナで会ったらよろしくみたいなことを言っていたりとかしました。
あとは私、YOASOBIの歌を聴くのが好きなんだけれども、やっぱりカラオケで歌うのは超難しいですよね、という風な好きな曲の話をしたりだとか。
あとはボランティアの話も聞かれましたね。 私、東京オリンピックでボランティアをしていて、その体験を話したりだとか、あとはもうすぐパリオリンピックも来ますので、パリオリンピックでどんな競技を応援しようかな、みたいな話でも盛り上がりました。
あとは私、猫が好きなので、猫好きのSNSをやってるんですけれども、そういう猫でSNSやってます、みたいな話で盛り上がったりしました。
Z世代と合う話題が分かった
今の中学生って、20代の人とかでおなじみのZ世代なんですよね。 ポストミレニアル世代と呼ばれる人たち。 このZ世代は1996年から2012年生まれの人たちで、今の年齢で言うと11歳から28歳です。
ということで、大体10代のティーン世代、それから20代の人たちっていうのは、同じような価値観を大体持っているんだなということで、新たな気づきがありました。
押し付けないのが、キャリア教育の第一歩
今回のイベントは地域交流とか世代間交流とかというところを目指して行われたイベントだったんだと思うんですけれども、やっぱり自然とキャリア教育が深まる内容になっていたなというのを本当に思いました。
しかも大人からの押し付けみたいなことではなく、大人たちは中学生がどんな意見を話そうが絶対に否定しない、説教はしないということをすごく言われていました。 なので、一生懸命語ってくれる仕事についてとか夢についてとかっていうのをうなずきながら聞いて、「そうなんだ」とかって言いながら私たちもあいづちを打ったりして、本当に学ばせていただくことが多かった。こちらも学ばせていただき、中学生たちも一生懸命自分が1分間スピーチをする場を与えてもらったっていうそういう場になりましたね。
中学生なので今後高校、それからさらに高等教育へと進んでいくわけですけれども、この中学生っていう時期に大人に向けて夢が見つかっているとか見つかっていないっていうのを語っていただく、すごく一ついいターニングポイントになったんじゃないかなというふうに思いました。
しゃべる大人たち、キラキラしていたかどうかわからないですけれども、私自身はいつもの「猫とバスケとソーシャルグッド」で年がめっちゃ下とかっていうのは関係なく心を開いて話してきたつもりです。
という今回は、大人のしゃべり場、トークフォークダンスという面白い試みについてシェアをさせていただきました。