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何を見ても何かを思いだす

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ここで週1(金曜夜更新)でエッセイを書いていこうと思っています。 「何を見ても何かを思いだす」というのは、ヘミングウェイの短編のタイトルで、高見浩さんの訳です。このタイトルを見た…
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記事一覧

notoで連載したエッセイが本になります!

 notoで連載したエッセイが、本になります!  お読みくださった皆様のおかげです。  誠にあ…

頭木弘樹
10か月前
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「ベタをネタに」

ティッシュがなくなっただけなのに…… まだ少し残っていると思っていたティッシュをとると、…

頭木弘樹
1年前
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死んだ人からの意見

その瞬間、本望ではないことに気づいた 海で死ぬなら、本望だと思っていた。  本気でそう思…

頭木弘樹
1年前
186

とろ火の不幸

 強火で一気にみたいな不幸にはみんな同情してくれる。  しかし、とろ火でじっくりみたいな…

頭木弘樹
1年前
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大好きな先生がいましたか?

なぜ先生をそんなに好きになれるの? 小学校のときも、中学校のときも、高校のときも、大学の…

頭木弘樹
1年前
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違和感を抱いている人に聞け!

心だけでも旅しようと思ったら 旅行記が苦手だとずっと思っていた。  入院中、お見舞いで旅…

頭木弘樹
1年前
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「死んだほうがまし」な人生を、どう生きていくか?

「死んだほうがまし」という素直な感想「あなたのような人生なら、死んだほうがましだ」ということを、おそらく100回以上は言われてきた。  これは私に限らず、病気や障害のある人なら、たいてい何度となく言われているだろう。病院の六人部屋でも、またかというほど、よく耳にした。言うぞ言うぞと思っていると、やっぱり言ったりする。  そんなひどいことを口に出す人はいないでしょう? と思うかもしれない。たしかに、内心で思っても、口に出せることではない。  しかし、もっと軽い言い方で、つい

電話ボックスとともに消えた人間の身体

 私が大学生の頃、まだ世の中には電話ボックスというものがたくさんあった。  電話ボックス…

頭木弘樹
1年前
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名作の連鎖

写真家 大辻清司 大学生のときに、少しだけ写真を習っていたことがある。  大辻清司という先…

頭木弘樹
1年前
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失うことができないものを失ってしまったとき、どうしたらいいのか?

失うことができない大切なもの 人生で「これだけは失いたくない」という大切なものが、誰でも…

頭木弘樹
1年前
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人生でがんばりたいのは、そんなことではなかった

 どなたが書いたものだったか、申し訳ないことに、もうわからなくなってしまったのが、たしか…

頭木弘樹
1年前
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暗い道は暗いまま歩くほうがいい

まるで間違ったことを言っていた 以前、私はこんなふうに言ったり書いたりしていた。  暗闇…

頭木弘樹
1年前
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幻影三題

〝死〟と〝性〟 以前に住んでいたところは、駅前に仏壇屋とソープランドが並んでいた。 〝死…

頭木弘樹
1年前
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もうひとりの自分

もうひとりの自分の背中 もうひとりの自分といっしょに歩いている人は、きっと多いだろう。  私は二十歳のときからだ。  二十歳で難病になったときから、「難病にならなかった場合の自分」という、もうひとりの自分の姿を思い描くようになった。  別の人生の道を歩いていく、もうひとりの自分の背中が見える。  その自分は、いったいどんな人生を歩いているのか。  少なくとも、今の自分よりは幸せで、その幸せに気づかないくらい無邪気だっただろう。  こういう思いにとらわれるのは、なにも病気に