ぶっちゃけ、みんなは「ふるさと納税」をどう思っているのか?
しかふる1号です。
みんなはふるさと納税を、本当はどう思っているのか?
鹿嶋市が運営しているオンラインコミュニティ「KASHIMA Colorful Base」
鹿嶋以外に在住している方が99%以上、20~50代の方が中心に登録されています。
このメンバー属性を見てみると、ふるさと納税寄附対象者とピッタリ!ということで、ColorfulBaseのみなさんにこんなテーマを投げかけてみました。
【本音で語ろう!】今のふるさと納税って、ぶっちゃけどう思いますか?
ColorfulBaseのいいところは、おしゃべり感覚でコメントが寄せられ、より生活者の本音が聴けるところ。ご意見募集から2か月の令和6年11月14日現在で691件!ものコメントが寄せられています。
このデータをテキストマイニングという手法で分析してみました。
テキストマイニングとは
テキストマイニングとは、アンケート調査の自由回答のような文章形式のデータを単語に分解し、どのような単語が何回、どういう文脈で、どんな別の単語と一緒に使われているのかなどを統計的な手法を用いて、全体としてどのようなことが語られているのかを分析することをいいます。
簡単に言うと、ColorfulBaseのみなさんに「おしゃべり感覚」でいただいた本音のコメント全体の傾向を見てみて、今のふるさと納税をどう思っているのか知ろうという取り組みになります。
みんな、ぶっちゃけ、どう思ってるのか?を分析してみた
ここではザックリの説明になります(詳細なデータは今後の取組みに生かしていきます。企業秘密!)ので、ご了承ください。
【どんな単語が使われているのか】
コメントデータを整理(誤字の修正や「鹿嶋と鹿島」など単語の統一など)を行った後、どのような単語が多く使われているのかを見てみます。
どう思いますか?とトピックで聞いているので「~と思う」という「思う」という単語は取り除いています。そのうえで、「制度」や「返礼品」「地域」「目的」などの単語が多く使われています。
【単語どうしの距離感】
そして、その単語の前後でどのような単語が使われているのか、その近さを見てみます。
例えば、「制度」という単語の直前には「良い」が多く使われていて「良い制度」という組み合わせが多く見られます。
【どのような文脈で使われているのか】
どのような言葉とセットで、どのような文脈で使われているのかを「見える化」させてみます。
色は関係性が強いグルーピング、丸の大きさは単語の使われている回数、濃い線ほど強い関係性を表しています。
ふるさと納税という単語が返礼品と結びついていたり
毎年ふるさと納税を考えるのを楽しみにしていたり
税収が減ることを懸念していたり
本来の目的と違うことを感じていたり
寄附金の利活用が気になっていたり
返礼品を通して地域の特産品を知る機会にしていたり
【各グループの特徴】
関連の強さで10個のグループに分けてみて、それぞれのグループにはどんな特徴があるのか見てみます。
それぞれのグループの中のコメントに目を通して、これまでのデータと組み合わせながら、何をどう思っているのかを把握します。
みんな、ぶっちゃけ、どう思ってるのか?を解釈してみた
受け止めの部分はしかふる1号の解釈ではありますが、
「みんな、ぶっちゃけ、どう思ってるのか?」の中身を見てみると、当然、何か一つの答えが出てきて「これが正解!」とまとめられるわけではないなと。
そりゃそうなんですけどね。
たくさんの意見を聴いてみると、右か左か、白か黒か、YESかNOのどっちかではないし、「〇〇と考えている」と一括りにするのは乱暴すぎる。
やっぱりColorfulBaseのみなさんの考え方にもグラデーションが見えてきます。これこそが、たくさんの人の「声」を聴く醍醐味です!
ふるさと納税は大きく分けて
①寄附者にお得な制度!地域を応援しつつ返礼品がもらえるということが、ネットで買い物している感覚で楽しい!使わない手はない。
②楽しいお得な制度ではあるんだけど…やっぱり本来の目的って違うよね!?もう少し見直ししなきゃいけないんじゃないかなぁ。もっといい制度にできるはず。
③制度自体良くわからないし、税金でモノがもらえるのはおかしい。得をする人・自治体と損をする人・自治体に分かれちゃう。制度自体、止めてしまうべき。
という具合に思われているようです。
しかふる1号としては、ふるさと納税はこれまでにない制度であり、地域や地域の特産品を楽しんでいる人たちがたくさんいる。制度の歪み=今すぐ止めるという話ではなく、今ある課題を解決しながらより良い制度にしていくべきではないかと「みんなが思っている」と解釈しました。
ふるさと納税の本来の目的ってなんだっけ?
国が掲げるふるさと納税の理念とは
第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。
それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。
それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。
それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。
まとめると
①寄附の使い道を納税者が考えるきっかけになる
②地域を応援する
③選ばれる地域になるために自治体自体が変わる必要がある
②の地域を応援することには、地域の特産品を返礼品としてもらい、その代金が地域の事業者に支払われることで地域経済が活性化することも含まれると思います。
なので、返礼品があることは、地方の人間としては大いに賛成です!
問題は①③。ここを見直さないと、ふるさと納税をあまりよく思わない人がドンドン増えてくるんじゃないかと思います。
特に、③。変わるべきは寄附者ではなく、自治体そのものなんじゃないかと思います。返礼品のお得競争「だけ」やってていいはずがないと気が付くべきではないでしょうか?公務員がネットショップの店長みたいなのは、なんかやっぱり強い違和感を感じます(仕事だから全力でやるけどね)。
そして①。ふるさと納税が何に使われているのか、やっぱり、ここが一番大事な部分ですし、「寄附の文化」の核になる部分だと思いいます。この寄附の使い道をもう少し前面に押し出していけば、ふるさと納税はもっともっと良い制度に変えていけると考えています。
じゃあ、鹿嶋市はどうする?
ColorfulBaseのみなさんの「声」を聴いて、ぶっちゃけみんながどう思っているのかを見てきました。
鹿嶋市ふるさと納税戦略室が
今年の4月に掲げたスローガン
鹿嶋らしい返礼品と
鹿嶋ならではの使い道で
エモいふるさと納税なら鹿嶋
これを愚直に進めていくことは
あながち間違っていないという確信を持てました笑
鹿嶋の地元特産品、ドンドンPRしていきます。
ドンドンドンドンPRしていきます!
鹿嶋の事業者さんが「売るものなくなっちゃう!」っていうくらい!
寄附者のみなさんが、どれにしたらいいのか迷うくらい!
鹿嶋の地域課題解決のため、ふるさと納税を活用します。
何が課題か、どう解決に取り組むのか、何にいくら使ったのかをちゃんと報告します!1000円単位で公表します!
鹿嶋市がお伝えしたいこと
このnoteを見てくれた寄附者のみなさん
寄附の使い道は、返礼品と同じ熱量で悩んでください!迷ってください!それが、みなさんの意思表示になります。税金・寄附金の見張りに繋がります。自分のお金、何に使われてるのかわからないって気持ち悪くないですか?誰かがこっそり得をしようと画策してるかもしれませんよ笑
このnoteを見てくれた自治体関係者のみなさん
一緒に「使い道ファーストなふるさと納税」に取り組みませんか?持続可能なふるさと納税のために、一緒に変わりませんか?いくら集めたかではなく、何に使ったのかをちゃんと公表しませんか?
使いきれないほど集めて、いつか使おうと貯めておくのは寄附者の意向とは絶対合わないと思います。
このnoteを見てくれたメディアのみなさん
来年10月にふるさと納税制度の大幅見直しがあります。ふるさと納税のあるべき姿とは?が大きく話題になると思います。今から鹿嶋市のふるさと納税、密着取材しませんか?
世間の耳目を独占させちゃいます笑
鹿嶋市が取り組んでいること
鹿嶋市は、市民の声はもちろんのこと、市外の人たちにどう思われているのかもきちんと把握したく、KASHIMA Colorful Baseを運営しています。
そして、その声をもとに4つのジャンル9つのプロジェクトを立ち上げています。
鹿嶋市の抱える地域課題を9つ取り上げ、
個人のみなさんのご支援
理念に共感してくれる企業のみなさんのご支援
をお願いしております。
今後、急激な人口減少の恐れ、それに伴う税収の減少の恐れから、当たり前にやるべきことを当たり前のようにやることが難しくなってくるかもしれない鹿嶋市。
洋上風力発電という新しい産業が花咲くまで、ふるさと納税で何とか補填していきたいと考えています。
まだまだふるさと納税については弱小自治体ではありますが、鹿嶋市のふるさと納税は伸びしろしかないと考えています。
全国のみなさん、ご支援よろしくお願いいたします。
では、また、次回。