見出し画像

化石発掘体験!白亜紀の地層を掘ってみました

アンモナイトが見つかるかも!?化石発掘体験が気軽にできるところが、日本のあちこちに意外に多く存在します。今回は、福島県のいわき市アンモナイトセンターで週末に行われている化石発掘体験に参加してみました。

ドラえもんでおなじみフタバスズキリュウの里

アンモナイトセンターの入口ディスプレイ

東京から車で約3時間。福島県のいわき市アンモナイトセンターは、約8,900万年前の、白亜紀の地層「双葉層群」の上にあります。近くでは、映画「ドラえもん のび太の恐竜」に登場するフタバスズキリュウの化石が見つかっています(ちなみに、1968年に「双葉層」で「鈴木さん」という高校生が発見したそうです)。

研修室で展示されているオウムガイの標本

化石発掘体験は、毎週土日に一般向けに開催。白亜紀の地層を、ハンマーを使って本当に自分の手で掘ることができるんです。スゴイですね!

まずは研修室で学芸員の先生から講習を受けます。アンモナイトセンターがある双葉層群では、直径1メートル以上もある巨大アンモナイトや、サメの歯、首長竜、恐竜の化石などが見つかっているそうです。

一般の発掘体験参加者が、恐竜の化石を掘り当てたこともあるそうです。これは、ひょっとするとひょっとします…!

ハンマーを手に、いざ発掘現場へ!

化石発掘体験の現場

地層に案内されると、1時間くらい自由に掘ることができます。砂岩でできたグレーの岩場で、割合柔らかく掘りやすいのかもしれませんが、やはり普段やり慣れていないと、結構力が要ります。

発掘体験に必要なのは次のようなもので、意外に?軽装で大丈夫。
ハンマー(貸してくれます)
ヘルメット(貸してくれます)
軍手(持参)
化石を包む新聞紙(持参)
化石を入れる袋(持参)
長袖、長ズボン、歩きやすい靴で。砂が飛び散るので、常時マスクをしていたほうがいいかもしれません。自分で持っていった工具を使ってはいけないそうです。

ハンマーでがんがん掘っていきます

すでに地層の表面にちらほらと、白い貝のようなものが見えています。化石を壊してしまわないよう、ある程度大きな塊を削り落とすようにするといいようです。でも、「出そうなところ」というのはわからないので、かなり運に作用されるところが大きいですね。

上はもらった化石、下が自分で発掘できた分

約1時間掘って、小さい二枚貝のようなものをいくつか掘り出せました。さすがに、いきなり大物発見!とはいきませんね:-) でも、小さい子どもでもサメの歯を見つけていたりしたので、誰にでもやってみる価値はあると言えそうです。化石が見つかると先生が「おめでとう!」とほめてくれ、自分で持ち帰ることができます(学術的価値があるものは、センターに残さないといけないそうですが)。

これまでに同じ地層で見つかった化石たち

アンモナイトやサメの歯、二枚貝などが、こんなふうに出てきます。樹脂が化石化した琥珀(コハク)も見つかるそうです。茶色いかけらで、削るときっとキラキラ。虫が入っていたりしたら、大興奮ですね!

アンモナイトセンターは化石の宝庫

化石が見つかった地層をそのまま保存

いわき市アンモナイトセンターは、化石が見つかった地層をそのまま建物で覆い、露頭が観察できるようになっています。ヨーロッパ以外で初めて確認されたアンモナイトの異常巻き(円ではなく、らせん状になっている)もあります。これも、化石発掘体験で見つかったそうですよ!

巨大アンモナイト メソプゾシア ユーバレンシス

館内各所に、ここで発掘されたアンモナイトが展示されています。特にこのメソプゾシア ユーバレンシスというアンモナイトは、ご覧のようにとてつもなく巨大になるようです。

誰でも参加できて、しかも誰にでも世紀の大発見!のチャンスがある、化石発掘体験。ぜひ、いわき市アンモナイトセンターで体験してみてください。

いわき市アンモナイトセンター
福島県いわき市大久町大久字鶴房147-2
TEL 0246-82-4561
化石発掘体験は、毎週土・日の午前と午後に計2回開催。館内見学と発掘体験で大人1人730円でした。
*ゴールデンウィークなどには祝日に1日数回開催されることもあります。
*荒天時は中心になることも。やはり天気のいいときがおすすめです。
*JR久ノ浜駅からタクシーで約15分。近くにフタバスズキリュウが発見されたスポットや「いわき市海竜の里センター」などもあり、やはり車で行ってあちこち寄るといいですね。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集