本命中学受験当日に我が子の強さを感じた一言の件

『僕はかすりにいくから。他の子より本気やで』


熱望校、頑張ればかするかもと、信頼する塾講師に言われたからって、
当日このメンタルでポジティブなのは凄い。
塾の先生も凄い。

『かすってこい!!』

という馬鹿な声かけを最後にした事は忘れたい。

一年の時を経て、
熱望校に通学してる息子に、

『落ちたらさぁ、
かすらんかったなーって言うつもりやったん?』

と言われ、また思い出しました。

思い出しついでに
パンドラの箱を開けてみました。

『お、落ちたらどうしてたん?』

『凹むけど、もともとかすりに行ってるからな。失敗したけどチャレンジしたし、その方がイケてるやん。それでまとまるんちゃう?』
『イケてる?』
『チャレンジした方がイケてるやん。せえへんより。』
『チャレンジかぁ』
『地元中に行ったら、チャレンジせえへんかった子と、イケてるけど落ちた子ばっかりやろ?じゃあイケてる方で地元中行くやん。』

ま、まとまってる…

『マラソンで4時間切れへんかったって言ってる人の方が、走ってないママより格好良いやろ。そういうんと同じ』

…納得。

いや、ここで引き下がってはいけない。
もう一つ親として聞いておきたい事がある。

『でも、遊ぶんとか、他の子より我慢したやん。結局落ちるんやったら、もっと遊んどいたら良かったとか、あるやん?』

『え?受験って中学で終わると思ってるん?』

『いや、高校も大学もあると思ってるけど』

『じゃあ1回やった事ある方が有利やん。富士山登ってみたら意外に難しくて失敗しても、次は1回も登ってない人より成功確率あがるやろ。』

『いや、そうやけどほら、小学校時代でしか味わえない青春っていうかそういうのを気にしてるんやけど…』

え?親の見守りのもと遊ぶより、全部解き放たれた大学の方が青春なんちゃう?

まとまってる…

これは塾の先生の入れ知恵か…
それとも息子の成長か…

とにかく、落ちても受かっても終わりじゃない。
別ルートで登り始めるだけ。
しかも途中まで経験した道。
小中高より大学は楽しいぞ!!

と、落ちてたら伝えたいと…

いや、まだ大学行ってないから。

でも、親としても救われます。
もし、塾の先生が、そう入れ知恵してくれたんだとしたら、
かすらなかった時の息子を確実に支えてくれていたでしょう。
もし、息子の成長でそう思えるようになっていたのなら、中学受験チャレンジで得たものは、合格より一級品でしょう。

そして、『かする』という言葉は、無双ワードでした。
他の子がどんだけ頭いいかはもう当日どうでもいい。自分は、かすってでも受かりにいく。

その無双が、当日、息子を奮い立たせたのは間違いない。

熱心な塾講師に感謝です。

当日の声かえは、一人一人、違うと思いますが、参考になればと思い、書かせて頂きました。


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