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【連載#3】[年間2冊から月3冊へ]読書が『苦手』だった私が、インターンを始めて読書ができるようになったワケ

皆さん、こんにちは!カサナレ株式会社でインターン中の廣瀬遥人です。
前回は、フルリモートワークの理想と現実について赤裸々に語りましたが、今回は私がインターンを通じて身につけた「読書習慣」についてお話ししたいと思います。


私はよく電車に乗るのですが、これを読んでいる皆さんも電車に乗っている時、こんな光景を目にしたことがあるのではないでしょうか。

電車内で勉強している高校生の多さには驚かされます!

必死に単語帳をめくる高校生。その横で、スマホゲームや漫画を読むサラリーマン。
インターン前の私はそんな光景を当たり前に感じていましたが、カサナレのインターンが始まり、ハッと気づきました。

自分は何もしていないのに、社会人になればなんとかなるっしょと思っていないだろうか。
このままでは社会人になってからもある地点で成長が止まり、周りにおいていかれ成長のないまま落ちていくのではないか。

ふとそんな不安に駆られたのです。
「少しでも学びを生活に取り入れなければ、、」そんな私の焦りを解消するために選んだのは『読書』でした。

本を読むのが苦手だった私

実は私、インターンを始める前は、本を読む習慣は全くありませんでした。漫画やネット記事などは読んでいましたが、本は年間で2冊読むか読まないか、と言った程度でした。

とはいえ、本が『嫌い』だったわけではなく、
『できるビジネスパーソンは本を読む習慣がある』
『この本にであって、人生が変わった』
などの文章を見るたびに、紹介されていた本をリストに保存したり、買ってみたりしていました。
しかし、リストに入れただけで買わない、読んでいる途中で時間が空いて挫折したりを何度も繰り返すなど読書が『苦手』でした。

そんな私ですが、カサナレでのインターンをきっかけに読書習慣は激変!
今では、月に3冊以上読めることもあるくらいに読書ができるようになりました。

これまでと違って、何が私の習慣づくりに活きたのか?
それは、カサナレの読書習慣を根付かせる環境や制度にありました。

最近読んだ本達

社会を知らなすぎるインターン生だった私

私はカサナレでインターンを初めて最初に感じたのは、 圧倒的知識不足ということです。
これまでのNoteでも触れたような生成AIへの知識がないだけでなく、仕事や社会で使う考え方そのものへの理解が全くなかったのです。

学生時代は、テスト勉強やアルバイトなど、目の前の課題やタスクをこなすだけで精一杯でした。しかし、社会に出ると求められるスキルは全く異なることに気づかされました。
これまでの受動的な詰め込み型の学習から、能動的に考え行動する力が求められることを痛感しました。

特に、物事の考え方や捉え方が甘かった私は、

  • 情報が多すぎて、どれが重要なのか分からない

  • 自分の考えを論理的に説明できない

  • 問題や課題を正しく分類することができない

など、知らない・できないことに溢れていました。

そんな私を少しずつ変えることができているのは、カサナレの『インプットとアウトプットを繰り返す』という考え方でした。

インプットアウトプットを重視する環境と制度

前回投稿した内容でも触れましたが、
『インプットとアウトプットを繰り返すことで、初めて見えてくるものがある』
というマインドがカサナレでは大切にされています。

そのため私も入社してから、自分なりに学び考えて、トライアンドエラーを繰り返していました。しかし、少しづつ少しづつしか前に進めていない感覚を感じて焦っていました。

その中で、私は
「20代の習慣作りがすごい大事。特に、学び続ける習慣を身につけること。
多くの人は、早く結果を出せるようにテクニックを学ぼうとする。
もちろん、それはそれで大事だけど、それ以上に重要なのは、学び続ける時間、インプットする時間を習慣に取り入れること。
そうすることで、自分なりの知見や経験を活かした仮説や戦略を使って成長し続けられるようになる。
という言葉と、私の読書習慣を育んだ、ある『タスク』をいただきましました。

それは自分が読んだ本についてスライドを作成し、発表を行うという研修タスクでした。
この研修タスクは、単に本を読むだけでなく、内容を深く理解し、自身の言葉で再構築する力を養う上で非常に効果的でした。

本のジャンルや内容に関しては、今の自分に必要だと感じるものについて自由に選んで良いというものでした。また、カサナレでは社員やインターン問わず学ぶ機会を積極的に増やすために、本をカサナレ負担で購入し読むことができます。

申請の過程もユニークで、買って領収書を出すだけでなく、レビューも添えて申請します。これによって、社内でもオススメの本や新たな本への出会いが繋がるような体制になっています。

私が最初に選んだ本:『具体と抽象』

私はその頃、自分の言語化する能力について悩んでいたため、言語化能力を鍛えることのできる本を読みたいと考えて本屋に向かいました。

頭の中では分かっているつもりなのに、いざ言葉にしようとすると、モヤモヤした表現しか出てこない。

そんな悩みを抱えていた時、ふと本屋で目に留まったのが細谷功さんの『具体と抽象』でした。以前、先輩から「思考を深めるのに役立つ本だよ」と勧められたこともあり、そのタイトルを見た瞬間「これだ!」と思い、すぐに購入しました。

『具体と抽象』細谷 功

実際、これまでの人生で「具体的には、」と言われる場面が多かったので、抽象的に物事を捉えるということがあまり得意ではありませんでした。
これは、私に限った話ではなく、学校や家庭などで、『具体』を求められるあまり、多くの人たちが『具体』を良いもの、『抽象』を悪いものだと捉えている傾向にあると思います。

この本では、そういった悪く見られがちな『抽象』を、実際はとても重要なものだと再認識してもらいたいという思いが込められたものでした。

具体と抽象をうまく使って物事を見ることで、物事をより深く鋭い視点から捉えることができると考えました。

具体と抽象のバランスがカギ

『具体と抽象』を読んで、私は「具体」と「抽象」のバランスが重要であることを学びました。

  • 具体例で理解を深める

抽象的な概念を理解するためには、具体的な事例や体験と結びつけることが大切です。「生成AI」という抽象的な言葉を理解するためには、「ChatGPTでこんなことができる」という具体的な事例を挙げることで、より理解が深まります。

  • 抽象化で本質を見抜く

具体的な事柄を抽象化することで、物事の本質や共通点を見つけることができます。 例えば、「ChatGPT」「DALL-E」「Stable Diffusion」といった具体的な生成AIツールを、「テキスト生成」「画像生成」「音声生成」といった抽象的な概念で捉えることで、それぞれのツールの特徴や違いを明確に理解することができます。

  • 具体と抽象を行き来する

具体的な事柄から抽象的な概念を導き出し、その概念を再び具体的な事柄に落とし込むことで、より深い理解や新しいアイデアを生み出すことができます。

このように具体と抽象をバランスよく何度も繰り返し行うことで、考えや理解を深め自分の言葉で説明ができるようになりました。

初めての発表

決められた時間でスライドを作成し、実際に先輩や上司に時間を取っていただき発表を行いました。
発表が終わると、先輩や上司から様々な質問が飛んできました。

「抽象化しすぎると、相手に伝わりにくくない?」
「具体と抽象を行き来するって、具体的にどうすれば身に付くの?」

相手の疑問に自分の言葉でしっかりと答える練習や経験を積むことができました。
スライドでは、目標や主要な概念の説明、まとめなど内容についての理解や言語化、視覚化が必要でした。

また、自分が説明するだけでなく、先輩や上司みんなで真剣に議論に望んでくれたことで、自分一人では気づかなかった視点や新たな解釈がどんどん生まれていくのを感じました。

この発表会は、単なる「発表」ではなく、私にとって大きな「学びの場」となりました。

重要な所にはラインを入れて発表に落とし込んでいました

読書は『考える』と『伝える』のトレーニング

この経験を通して、私は読書が「考える」と「伝える」のトレーニングであることを実感しました。
本を読むだけでなく、内容を自分の言葉でまとめ、疑問点を明確にし、他人に説明する。このようなアウトプットを意識することで、より深く理解できるだけでなく、思考力や表現力の向上にもつながる実感が得られました。

また、最近では本を読み終わった後に、レビューサイトなどで色んな人の考察や感じ方について読み、 「こんなこと考える人いるのか」や「この人はその部分が重要だと感じたのか」など自分と他の人の考えを勝手にすり合わせることや比較することなどを楽しんでいます。

読書で自分の武器を増やす

読書を通じて得た知識や考え方は、私自身の視野を広げ、新たな視点をもたらしてくれます。
また、それだけでなく本を読むことを習慣化して広く知識を入れていくと、つながる話や考え方などが見えてくる時があります。

昔『これ進研ゼミでやったところだ!』というセリフが流行りましたが、まさにそんな感じで、「あ、これってあの本で読んだこれと関係してんじゃね」など気づきが生まれることがあります。

その瞬間がとても嬉しかったり、もっと読みたい意欲にも繋がっています。 読書は、単なる知識の詰め込みではなく、自分自身がより強くなるために「武器」を増やすようなものだと感じています。

よく学び、よく考え、自分の人生に活かす!

カサナレの環境や制度、タスクを通して、私は読書の楽しさや必要性に目覚め、今では月に3冊以上読むようにもなりました。

これからも、積極的に読書に取り組み、様々な分野の本に挑戦していきたいと思います。
20代のうちに勉強習慣を作るという目標のために、インターンを通じて学べることは多くあると考えています。
学んだこと活かしながら良いアウトプットができる能力を身につけ、自分の人生に活かしていけるようになりたいです。

私個人として、今は環境や制度を使って、知識をつけたり必要性に気づけたりなど育ててもらっただけの状態なので、今後しっかりと知識の使い方も上手くなれるように努力していきたいです。
そして、私はこれからも読書習慣を絶やさずに学び続けていきたいです。

今後も私がインターン生として奮闘する中で感じたこと、学んだこと、そして成長の軌跡などを、このNoteで発信していきます。 AIに興味がある方、スタートアップに興味がある方、カサナレについて知りたい方、ぜひご覧ください!

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