春愁のいわき湯本温泉滞在記
春愁とは文字通り春の季節にどんよりした気持ちになることです。仕事で疲れどんより気味だったので、金曜日の有休と土日を利用し2泊3日で福島県のいわき湯本温泉に滞在してきました。
出発
金曜日は目を醒ますと外は雪国のように降雪していました。まだトンネルを抜けた訳でもないのに…と呟きながら旅支度。着替え、日用品、文庫本などをバッグに詰めていきます。降雪が続くようなら家で3連休を過ごしても良かったですが、気分転換が必要だったので行ける所まで行くことにしました。せっかく取得した有休は外出するに限ります。
幸いにも地下鉄に乗って東京駅に着く頃にはすっかり天気が回復しました。
福島のゆもと温泉へは特急「ひたち」で向かいます。特急券と乗車券を買う券売機に並んでいると前で操作していた老夫婦から券売機の使い方を聞かれました。老夫婦は時間を気にして焦っていましたが、何とか発券まで辿り着きお礼にビールを貰ってしまいました。
私も発券し2時間ちょっと特急に揺られて一路北へ。車窓の中から久しぶりに海を見ました。
到着
15時ころに湯本駅に到着しました。宿に向かいますが急ぐ旅ではないため、駅のホームにあった足湯で温まることに。
幸いにも風はありましたが、旅行中は天気に恵まれました。
お宿
宿泊は岩惣さんに連泊しました。駅から徒歩圏内で1人旅OKなのがありがたいです。
内装がおしゃれで、室内や階段の至る所に絵画が飾られています。全体的に落ち着いた雰囲気の旅館でした。
温泉
温泉は6階の最上階にあり、見晴らしが最高でした。特に2日目の朝は薄明の時、山の稜線の色付きが美しく、3日目は朝陽が湯舟にキラキラ反射して綺麗でした。水質は硫黄化合物の匂いがする弱アルカリの温泉で、長湯できないと思っていましたが、出立まで30分を6回入りました(脱衣所のウォーターサーバーも嬉しかったです)。保温効果もあるようで湯冷めが心配でしたが、暫くは体がホカホカしました。
食事
夕食は付かないため、今回の旅は外食が多くなりました。いつも参考にしている温泉ブログさんで下調べして何件か目星を付けて行きました。
ちゃぼのきじ重
まずは1番食べたかったちゃぼのきじ重。たれの焼き鳥丼ですが、肉質が良く食べ応え十分です。
大王のジャージャー麺
旅館近くのラーメン屋さん大王のジャージャー麺。甘辛で美味しくビールを頼めば良かったと後悔しています(行きの特急以外はお酒を飲みませんでした)。
寿苑の野菜タンメン
探索して旅館に戻る途中で頼んだタンメン。寒い中歩いたので温まり野菜も摂れました。
旅館の朝食
女将さんの手作りジャムが美味しいです。毎朝種類を変えているみたいです。
探索
2日目の昼間はぶらぶら散歩しました。まずは味のある路地裏。どこか違う世界に繋がっていそうです。
昼間は少し寂しい商店街。
旅館のすぐ近くにある温泉神社。旅の無事を祈願しました。
探索の途中で急な階段も登りました。頂上に観音山公園という見晴らしの良い公園があります。
途中に梅(花桃?)が咲いていました。
足元にはヒイラギと石の中に水が入っていました。
観音山公園からは付近一帯が見渡せます。桜の時期は賑わうようです。
立ち寄り湯
湯本温泉は共同浴場の立ち寄り湯があります。今回は利用しませんでしたが、ご縁があれば次回は入浴したいです。
読書
探索と食事以外は部屋で読書をしました。手持ちで小川糸さんの「さよなら、私」を持って行きましたが初日の夜に読破してしまったので、旅館の図書室からシャーロック・ホームズを借りました。「緋色の研究」と「シャーロック・ホームズの思い出」を読みましたが、久々に読むと面白いですね。
旅の終わりに
温泉に入って美味しいものを食べて読書しただけなのでオチはありません。
ただ久しぶりに羽根を伸ばして気分転換をすることができました。
月曜日からまた慌ただしい日常に戻りますが、愁いてばかりいても仕方ないので無事に年度末を迎えられるように頑張ります。
それではまた温泉旅行に行ける日を願って。