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珍しい投了
たまたま将棋のA級順位戦の結果が目に入りましたが、珍しい結末となったようです。普段は囲碁の記事を書いていて将棋は指せませんが、気になったので取り上げてみます。将棋ファンの方、初めましてよろしくお願いいたします。
脚の痛みで投了
渡辺明九段vs千田翔太八段の一戦で渡辺九段が脚の痛みで対局継続が不可能となり投了しました。『投了』とは対局の途中で負けを認めることです。囲碁は陣地の広さを競うので、投了せずに最後まで打ち切ることもありますが、将棋は必ず投了するイメージがあります。
自分の王様の逃げ道が無くなったら投了するイメージですが、渡辺九段はフットサルで傷めた足の痛みが慢性化して13日の対局中に症状が出てしまったようです。痛みに耐えられず無念の投了となりましたがかなり珍しいケースだと思います。ニュースの写真を見て順位戦なのに渡辺九段が椅子に座っていたので、臨機応変に対応されているな…と思いつつ渡辺九段の苦悶を見ると心配です。渡辺九段は伊奈めぐみ先生の「将棋の渡辺くん」の印象が強いので、全快したら漫画化するかもしれませんね。
タイトル戦期間中にボルダリングで負傷した棋士もいる
渡辺九段のニュースを見て張栩九段を思い出しました。少し囲碁の話です。私の1番好きなタイトル戦である第43期名人戦、張栩九段が井山名人に挑戦したシリーズ。張栩九段が連敗した後、初勝利して迎えた4局目の前に趣味のボルダリング中に脚を捻挫してしまうアクシデントがありました。状態は良くなったようですが、4局目は張栩九段に悔いの残る内容で1勝3敗となり井山名人が防衛に大きく前進しました。張栩九段は2日目朝の並べ直しで間違えもしているので、捻挫の影響が多少あったのだと思います。
張栩九段は1勝3敗から大逆転で名人を奪取しましたが、13日の対局で投了せざるを得なくなった渡辺九段の気持ちは察するに余りあります。1日も早い回復を祈念しています。
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