新緑の日光湯元温泉滞在記
6月は祝日が無いため梅雨前に休暇を取得し旅行に行ってきました。
行き先は奥日光湯元温泉(以下、湯元温泉)です。浅草から東武日光まで特急で約2時間、そこからバスで約90分かかるので秘境と言って差し支えない場所です。
8時30分に浅草を出発して華厳の滝など観光名所を観て回ったので、湯元温泉に到着したのは16時でした。
旅の目的
今回の目的は湯元温泉に浸かり、新緑の戦場ヶ原・小田代ヶ原をハイキングすることです。今まで何回か訪れましたが、湯元温泉に宿泊したことが無かったためコロナ禍が落ち着いたら行きたいと思っていました。
湯元温泉
湯元温泉は日光国立公園の中心部に位置し、上級者向けの登山や私のようなハイカーの拠点となる場所です。自然豊かで目の前に広がる湯ノ湖は山紫水明で四季折々の景色が楽しめます。硫黄泉の温泉で独特の硫化水素臭がしますが、エメラルドグリーンとも乳白色とも言える独特の色合いが温泉に入りに来た実感を持たせてくれます。
コメントも頂きましたが、自然豊かな場所なので熊など野生動物に遭遇する可能性もあるため湯元温泉のバス停以降は熊鈴をザックに付けて行動しました。そんな簡単に野生生物と会う訳ないでしょ~と思われるかもしれませんが…
バスの車窓からニホンザルを確認したり、宿に行く途中でニホンジカと遭遇しました。
お宿:紫雲荘
宿泊したお宿は紫雲荘です。以前も湯ノ湖から戦場ヶ原をハイキングした際、次来る時は泊まってみたいと思っていました。そこからコロナ禍になり夢をかなえるまでに時間がかかりました。
露天風呂
紫雲荘には温泉が3つあり全て貸し切りです。しかもその1つは露天風呂です。一人旅でも露天風呂の貸し切りができます(←大事なことなので)。
宿の敷地内にあるため絶景!ではありませんが、鳥の囀りや新緑を眺めながら温泉に浸かると無の境地になれます。ちなみに浴槽に白い靄がありますが湯の華(水に不溶性の析出物)です。貸し切りは1回の目安が45分で何回でも利用できます。
ここまでの道中、日本語よりも英語を使った方が多いと思うほど外国人の旅行客が多かったのでやっと一人になれて安心もしました。
湯ノ湖を散策
本格的なハイキングは翌日ですが、夕食まで時間があったので散策に出かけました。標高が1,500mあるため6月でも日が傾けばフリース、アウターが無いと肌寒いです。
夕食
夕食は部屋でいただきます。温泉地だけあって湯葉の刺身(大根の下)をはじめ旬の野菜を中心としたメニューでした。特に天ぷらのズッキーニ、パプリカの瑞々しが上手に閉じ込められていて美味しかったです。
湯葉はとろりとした舌触りで柚子胡椒を付けるとピリリとしたアクセントになります。日本酒との相性も良さそうです。
デザートは胡麻プリンでした。甘すぎず胡麻の風味がたまりません。
内風呂
食休みを挟んで今度は内風呂へ向かいます。お湯の温度が高いため蛇口の左側にある器具で「湯もみ」をしてから入ります。
この日だけでかなり歩きましたが、疲れも吹き飛ぶくらい気持ちの良い温泉です。さてお風呂上りと言えば…
読書
ビール!と言いたいところですが、お茶にしました。
冷蔵庫には瓶ビールが冷えていますが、おつまみが無く(コンビニはありません)。次の日も早いので本を読んで22時には就寝(標高が高いと酔いが醒めにくい)。
朝の散策と一番風呂
翌朝4時過ぎに朝日と少しの硫黄の臭いで目が醒めました。朝風呂の前に散策へ。幸いなことに天気は良さそうです。
朝一はアウターが無いと寒かったため朝食の前に朝風呂へ。お湯の色に注目ですが一番風呂で色がエメラルドグリーンに透き通っていました。
朝食そして出立
朝食は和洋から選べますが、コーヒーが飲みたかったため洋食を選びました。ウインナーロールはトロットロのチーズ入りで美味しかったです。もう1つは卵パン。具だくさんのスープも美味しいです。
大きなホテルではないため、部屋にトイレや洗面台が無い点は注意(もちろん承知の上で予約しました)で共有になります。
おまけですが…共有の洗面所の隅に碁盤と将棋盤がありました。白石がハマグリとガラス石の2種類あったので、1つにまとめたのかもしれません。
8時に出立。従業員の方も丁寧で、料理と温泉のレベルが高い秘境の宿でした。今度は紅葉の季節に利用したいです(入湯税込みで1泊2食12,800円でした)。