NPO法人はるの取り組みと代表の考え
簡単な経歴を、、、
学習塾を創業して10年、放課後等デイサービスを立ち上げてもうすぐ6年になります。
単なる学習塾としてだけでなく、その子の学びへの動機やそのための豊かな関係性に焦点を当てたサポートをすることで、学校だけではできないことを、補完的にフォローアップすることができました。
そんな中で、学習塾の枠組みだけではフォローしきれない、学校でしんどい思いしている子どもたちがいることを知り、放課後等デイサービスを立ち上げました。
こういった事業を通じて、教育、福祉、心理などの分野を横断しながら、まずは子どもたちと信頼関係を築き、楽しく、かつしっかりと向き合うことを大事にしながら、数百名の子どもたちやそのご家庭と関わってきました。
そこには障がいだけではない、不登校、家庭や育つ環境、教育現場の大変さ…背景にはたくさんの問題が隠れていました。
広大な子育ての海を泳がなければならないこの社会
そして、私たちが感じてきたのは、学問や教育実践の中では効果的で豊かな取り組みがあるのに、それぞれの子育てに生かされていないという実態があることです。
それぞれのご家庭の子育てで起きる出来事は初体験の出来事として経験されます。つまり、理論や実践があっても、それはまるで自分たちの子育てや教育の苦しさやたいへんさとはまるで関係ないような感じがする。この社会では子育てが始まった途端にそのような「指針のなさ」のなかに置かれる。まるで広い海にドボンと落とされるように。
ましてやお子さんが障害と診断されたり、不登校になれば、その海はさらに広く深くなり、お子さんやご家庭、支援する人たちは、行くあても見えないのにそこを泳がされるようなことになります。聞こえてくる言葉は「とにかく頑張れ!」「お前の責任!」 …なんてありがたいお言葉でしょう…。
その先にあるのはなんでしょうか。
不安に乗じて作られる教育ビジネスの数々と、安易な答えをあたかも解決であると煽る人たち、そして、そこに踊らされる大人たちです。不安に動機付けられた人が、不安を使って子どもたちを動機づけることになる。
そこから生まれるのは、不安がベースで、自尊心の低い子どもたち、自分で考える機会を与えられない、まるで自分の人生を行きていないかのように振る舞う子どもたちです。
さまざまなデータが日本の教育・子育ての子どもたちの惨状を示しています。もちろんいい面もあるのでしょうが、、、。
生まれた時から自尊心の低い子どもはいません。大人が、社会が、そうしているのです。
それでも子どもたちに希望を与えたい
では、教育には、この国の子育てや福祉、地域社会には、可能性がないのか?
そんなことはありません。
思いを持って子どもを支える教育者や支援者がたくさんいます。
我が子のために一生懸命動いている、親がたくさんいます。
良い取り組みをしている研究者やNPOがたくさんあります。
私たちは、その可能性を引き出したい。
可能性を引き出すことで「もっと楽に」「もっと楽しく」をつくりたい。
その可能性が最大化されれば、子どもたちはその個に合わせて、そのらしく育つことができる。
どんなお子さんも、どんなご家庭も、どんな教育者も、その可能性を十分に持っている。
さまざまな実践や研究の中にいろんな答えがある。そういうものも蓄積している。
NPO法人はるの取り組み
NPO法人はる は、答えを焦らず、答えを急がず、個に応じて、子供たちが参画するプラットフォーム、あるいは、保護者や教育者・支援者が、ある種の本質的な答えを手に入れれるようなプラットフォームを目指しています。
このnoteはその代表である河西良介(りょうちゃん)の試行錯誤の記録です。子育て、発達障害、不登校などのことだけでなく、チームビルディング、社会の問題についても書いていこうと思っています。
※この記事はE✖︎W= として河西が以前書いた記事を加筆修正してアップしています。