#83 サルサソースとサッカー協会の共通点とは?
[動ラ五(四)]あおむけにそる。
「のけぞる」は、辞書にそう定義されているが、実際に「サッカー協会」という言葉を聞いて、のけぞった。世界は広いので、サハラ砂漠やサルサソース、おみくじなど、例を挙げればキリがないが、のけぞる言葉はたくさんある。例えばサルサソースはサルサがソースという意味であり、サルサソースは「ソースソース」という意味になる。そーすか!と思わずdadjokedな言葉も出そうだ。しかし、まさかの「サッカー協会」にはやられた気持ちでいっぱいである。
サッカーという語はどこから?
まずはサッカーの語の成り立ちについて。Etymonlineから、少し長くなるが、抜粋し、簡易的に訳してみた。
上にある通り、FootballにはRugbyとAssociationの2種類があり、区別する必要があった。当然、Associationは長い語なので、自然と短縮形が使われた。最初の3文字を取ると、語的にまずく、refrigeratorなどと同じく途中の3文字が取られたということだ。
このことはこれまでも時々リアル及びオンラインで話題に出してきたが、今回堀田先生のVoicyであった、ハイブリッド語こと、さまざまな言語が混じった語を探す企画(クリック)でいろいろと探す際に、「サッカー協会」を見つけてのけぞった。association=協会を短くしてsoccerを語形成し、それに協会をつけたという経緯に、思わず「うむ」となった訳である。
他のハイブリッド語は?
他にもハイブリッド語として、「架空OL物語ドラマ化」「若旦那プロフィール」などが見つかった。前者はOLがoffice ladyでofficeがフランス語由来で、ladyが英語由来である。ladyは古英語hlæfdigeの省略語として語源中毒者には、常識と言える語のため、まっさきに探したのは言うまでもない。あと後者は旦那がdonorと関連があるサンスクリット語経由の言葉であることから、日本語の「若」+サンスクリット語dāna+小イタリア語由来プロフィールのハイブリッド語として考えた。他にもiced matcha latte(古ノルド語由来のiced+matcha日本語(中国語「茶」の要素もあり)+イタリア語latte)なども挙げた。どこまで遡っていいのかわからず、ハイブリッド語の定義を考えるのもなかなかに難しいという側面も分かり、とても面白い遊びだった。
今日はこんなところです。
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