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#199 【英語史クイズ】mosquito「蚊」の由来はどれ?

問題レベル★★☆☆☆(初級レベル)
先日、恩師のI先生から、「モスキートの語源は?」と聞かれた。おっと、語源中たるもの・・・え?あれ!?調べてない!?とびっくりしたのを記念して、クイズに(え?)。

問題

mosquito「蚊」の語源について、その由来はどれ?
(a)ドイツ語のmos「苔」+kette「鎖」から派生。苔が生える小川の近くで、いくつもの鎖が連なったように見える蚊柱がよく見られたことから。
(b) ハエなどの飛ぶ虫を意味するスペイン語のmoscaに、愛称や小ささを表す指小辞-itoが付いた単語mosquitoが、新大陸進出の際にそのまま英語に入ってきた経緯から。
(c) 「(あなた)も好きなの?」と尋ねる長崎弁「…も、好きと?」から。当時長崎出身の有名な女優がそう何度も問いかける様子が、夏の夜に近づく蚊の姿と重なるという逸話から。
(d) 1994年にイギリスで流行した仮面劇「ムスク」に出てくるフランス語 moustique「毒を持つ虫」が話題になり、次第に蚊を皆その名で呼ぶようになったから。

問題のねらい

案外、英語名の由来など、気にしない人も多い。mosquitoもきっとそうかもと思い、出題。前回の#194のscheduleのクイズが割とよかったので、長めの選択肢を時間をかけて作ってしまった。

なお、もはやお気づきだと思うが、かなり選択肢を遊びながら作ったので、ウソが多く含まれている。割り切って楽しんでいただければ嬉しい。

解答

これは分かる人にはすぐに分かったと思うが、(b)のスペイン語に由来するというのが答えである。mosquitoのように"-ito" で終わると、スペイン語やイタリア語といったロマンス語系の言語という感じがする。

なお、(d)のmoustiqueは、本当にフランス語で蚊を意味する語だ。しかし、説明としては全体的に間違いである。一応間違いになるように、意味を「毒を持つ虫」と違うものにした。また、ロンドンで仮面劇が流行したのは17世紀であり、「ムスク」という仮面劇もなかった(1994年に流行した映画は「マスク」である)。

まとめ

上記にあるように、たまには面白く感じてもらえればと、冗談で作った選択肢については、あまり本気に捉えないでもらえると嬉しい。しかし、先週同様、選択肢の作成には、かなり時間がかかった(苦笑)。次回は、もう少し簡潔なクイズづくりを心がけたい。

今日はこんなところです。

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