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大人も付箋を辞書に貼る。

 先日、配信にてテレビ番組「辞書で飲む」(テレビ東京系)のライブ配信を視聴。

 以前も一度話題にしたことがありますが、大好きな番組です。番組が終わったらショックで膝の皿が割れてしまいそうなぐらい、今一番好きなテレビ番組かもしれません。
 番組内容としてはほぼタイトルのまま、居酒屋を舞台に川島明さん他出演者たちが辞書で調べたキーワードをもとに酒を飲み、ざっくばらんに話し合うというもの。岡崎体育さんがキーワードをもとにアドリブソングを披露したり、ラッパーのゲストに天才ラッパー村上(マヂカルラブリー)が噛みついたり、武田真一さんが飲みすぎて嘘のようなご乱心だったりと、なかなか賑やかな番組です。
 「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)の「◯◯で呑む」企画を彷彿とさせる内容で、かつてのSOPHISTICATED PEOPLEでもかなり楽しめる番組・イベントではないでしょうか。

 そんな影響もあり、辞書をちょこちょこ読むようになりました。昨年バタバタだったんでちょっとブランクもありましたが、この間のイベント配信で再び火がついてしまった感じです。
 読んでいるのはこの番組でも登場する『新明解国語辞典』(三省堂)。

 この番組でも時々(主に村上さんから)指摘される、ほのかに漂う主観性が気に入っています(食べ物の語彙に関する「美味」の表記の有無など)。中古で200円という、嘘みたいな値段の第七版(現在は第八版)でしたが、内容的にはこれでも十分。むしろ第八版との「差」があったほうが読み手としては更に面白かったりもします。

 ちなみに私が主に使っている髪の辞書は『新明解国語辞典』のほか、1889年に刊行された『言海』(大槻文彦、ちくま学芸文庫)『漢字源』(学研)、それと『新潮世界美術辞典』(新潮社)と合わせて3冊。そして以前も紹介した電子辞書を3つ持ってます。オーバースペックです。

 そしてもう一つ、最近始めたのが、辞書に付箋を貼ること。

サプリとサブリミナルで「サプリミナル」。Charisma.comですね。

 子供の勉強法として、辞書に付箋を貼る「辞書引き学習法」は知っていて、アラフォーの私も過去何度か試してみたこともあります。ただ自分が普段使っている、1cm幅ぐらいの紙の付箋だと「隣の文字が見えなくなる」というのが結構モヤモヤするところで、子供たちほどにはあまり定着していませんでした。しかしこの間の配信中、たまたま引出しから半透明の細い付箋が見つかり、これならば…ということで使ってみることに。

 これがなかなか良い塩梅でした。透明の付箋であれば隣の文字が見えないなんてこともないですし、付箋に文字を書きたい時は別の付箋を使えば良いだけのこと。「辞書引き学習法」である「効率的な復習」「学習量の可視化(モチベーションの維持)」といったメリットは享受できます。

 作品、というと言い過ぎかもしれませんが、付箋貼りを通じて、自分だけの辞書を作っているような感覚があります。普段読書するときに付箋を貼ってもそんな感覚はないのに…不思議なものです。
 芸術家の例を挙げると、大竹伸朗さんの〈スクラップブック〉シリーズにも共通するところはあるのではないでしょうか。


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