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私が目を伏せて、通り過ぎる場所【学校の怪談】

怖がりである。ランドセルを背負っていた頃から。

時々、霊的なものはダメだけど、ゾンビは殴れるから大丈夫。という謎のこだわりを見せる人もいるが、私は全部苦手だ。

触れられようがなかろうが、悪意があろうがなかろうが、ダメなのである。

世界には恐怖をテーマとしたコンテンツが星の数ほどある。映画、漫画、小説、怪談、お化け屋敷。

本当にみんな好きなのだろうか。何が好きなのだろうか。誰かと話し合ったこともなく、そもそも話題になりそうな場に向かうことがない。護身完成である。

友人宅に数人で集まり、それまでは楽しく過ごしていたはずが、部屋を暗くして怪談話をしようと盛った途端、私は呼び止められる声や白けた空気をよそにその場で帰宅したこともあった。

いつからこんなに怖いと感じるようになったのかは曖昧だが、決定的だった出来事を覚えている。

それは図書館に置かれていた文庫、講談社「学校の怪談」と出会った時だ。古い文庫である。画像を添付するほうが親切だろうが、ご勘弁いただきたい。

まず当時の私には表紙がもう駄目だった。不気味な緑と赤色、うっすらと笑みを浮かべるこの世ならざる者の姿。

背筋が凍り付いた。しかし当時私は、怖いもの見たさで手に取り、読んでしまった。

思い出すのも憚られるが、学校にまつわる怪談話がオムニバス形式で掲載されていたように思う。私は、確か短編2つ程度を読んだ。

本能が忘れさせてくれたのか、内容はほとんど覚えていないのだが

覚えているのは、怪談のオチの部分に、実写的な写真かイラストが掲載されており、私が本を投げ捨てるような恐怖に襲われて、逃げるように退散した。

その日以降の生活は、それまでと変わったものとなる。以降、とにかく暗がりで眠ることができなくなった。

しかるべき医療機関にお世話になるのではないかというくらい、夜に怯えていた。

その後、図書館、本屋に入れない時期が数年続いた。またあの本に出合うかもしれない。

あの表紙を見てしまったら、今度こそ生きていけないという恐怖が頭をよぎり、通り過ぎる必要がある際は、道を変えるか、目を閉じて足早に通り過ぎるようにしていた。

幼少の頃の可愛げのある思いであればいいのだが、就職上京、実家を離れて一人暮らしをはじめた時の不安要素のひとつであったことを告白させていただきたい。

もうその頃には幼い頃のトラウマほどではなかったが、私が一人暮らしをはじめて最初に購入したのは、テレビとルームライトだった。

ベッドよりも、洗濯機よりも、電子レンジよりも、優先事項だった。

眠る必要があるので天井のライトは消すが、テレビでできる限り賑やかなバラエティを流し、ルームライトで部屋の輪郭を保たせる。恐怖への想像を挟む余地を減らすためだ。

現在もルームライトは私の部屋の隅で優しい灯りを放っている。最近はスマート家電と呼ばれる技術進化も素晴らしい。

電球を携帯でON/OFF、明るさの強弱、色味、指定時間になれば消えるなどのコントロールも可能になった。

https://item.rakuten.co.jp/b-surprise2/0850007706807/

どうしてこんな話を書いてしまったのか、思い出すような行為をしてしまったのかは、見出しの画像がきっかけなのだが、その経緯はここでは省略し、X(Twitter)などに記載したいと思う。


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