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ファスティングのすすめ

数年前の夏の頃、突如として体調を崩してしまいました。
病院に行ったところ、医者からは
「夏バテじゃないですかね?」
と言われました。

「そうですかね?」
と答えつつ、内心では(いや、夏バテじゃねぇだろ!)と。
夏バテからくる体調不良とは何かが違ってたわけです。

医者はアテにならん!
てなわけで、自分で調べてみることにしました。
体調不良の原因を。

そしてたどり着いたのは、
「食べすぎなんじゃねぇ!?」
ってことでした。

仕事自体は割と体を使うので、それまでは朝昼晩、3食しっかり食べていたのですが、試しに休みの日に24時間何も食べずに過ごすことにしました。

結果、体がスッキリ軽くなり、体調が元に戻った感覚になりました。
「やはり、食べすぎが原因だったか」

それからというもの1日2食(その内の1食は軽め)、休みの日は1食だけ、という生活になりました。

体の方はというと、すこぶる調子がいい。
今やファスティング(プチ断食)が僕のライフワークになっています。

◇◇◇◇

ダイエットは「食べなければやせる」という単純な話だと思いますが、それがなかなか難しい。

そんな中、「3食しっかり食べたい。でもやせたい」という何とも都合のいい方法として出てきたのがおそらくカロリー制限ダイエットです。

カロリー制限ダイエットとは、摂取カロリー(食べ物で体の中に取り込むエネルギー)を消費カロリー(運動や代謝で消費するエネルギー)より抑えてやせるというダイエット方法です。

理屈だけで考えたらやせそうですが、この方法ではうまくいきません。

それはなぜか?

摂取カロリーを減らせば体の代謝が下がってしまうからです。

体は意識せずとも勝手に呼吸するし、心臓や脳は動くし、血液は循環します。代謝とは、この生命を維持するため必要なエネルギーのことです。

代謝が下がるということは、人間の生命を維持するための基本的な機能が下がるということなので、体調不良を起こしてまします。

そうなれば、ダイエットどころではなくなり、元の生活に戻る。
何だったら、体調を戻そうと以前よりも食べる量が増えてしまっている、なんてことも。

ダイエットが長続きしない、失敗に終わる原因の1つは、ダイエットをすると基礎代謝量が下がるから、のようです。

◇◇◇◇

逆に言えば基礎代謝を下げずにダイエットができればやせる、ということです。

そんな方法あるん?

あります!

その方法がファスティングです。

具体的には、何も食べない時間をより多く作るんです。

何も食べないでいると、つまりファスティングをすると、インスリン値が下がり、「エネルギーとして使える食べ物はもうない」という信号が体に送られます。

すると、生きていくために細胞は蓄えておいたグリコーゲン、または体脂肪をエネルギーとして放出するのです。

で、ファスティングした時の基礎代謝はどうなるかというと、、

連続4日間のファスティング(4日間何も食べない)の研究によると、基礎代謝量はおよそ10%増えたそうです。

基礎代謝量は減るどころかむしろ増えた上に、体脂肪は放出される。そして基礎代謝量は減ることはないので、体調不良を起こしにくい、という何とも理想的な状態になるのです。

なぜこのようになるかというと、ファスティングすれば、インスリン値が下がり基礎代謝を促すホルモンが増えるからです。

ダイエットするならファスティングが一番良いのではと思います。

◇◇◇◇

要は、何を食べるか食べないかではなく、いかにして食べないか、なわけです。

結局そこかい!って感じですが、、。

ただ、お腹が空いたと感じるのは脳の勘違いだったりします。

お腹が空いたと感じても、仕事やなんかで食べられずにいれば、いつの間にか空腹感はなくなった、なんて経験ありません?

つまりは、1食や2食抜いたところで、別に死にはしないし、空腹は飢えとは違うし、1食や2食を抜くことがファスティングであって。

それしたらダイエットはうまくいくんじゃねえ!?
って話です。

食べる量が減るからやせる。
基礎代謝量は落ちないから健康的にやせる。
とまぁ、こういうことですな。

◇◇◇◇

そもそも、1日3食というのが体にとって本当に良いのかという疑問があります。

というのも、いつでもお腹いっぱい食べられるようになったのは、人類の長い歴史から見ると、ほんの最近のことです。

それまでは、空腹が当たり前で、お腹いっぱい食べられるなんて稀だったのです。

つまり、人間の体というのは、ある程度の空腹には耐えられますが、満腹には耐えられないという作りになっています。

血糖値を上げるためのホルモンは複数存在しますが、血糖値を下げるためのホルモンはインスリンだけらしいです。

これは人類の長い歴史の中で、食べすぎて血糖値が上がってしまうことがほとんどなかったからです。
血糖値を下げるためのホルモンは不要だったんです。

つまり、何が言いたいかというと、空腹感が起こってもカラダ的には何の問題もない。だから1食や2食抜いても大丈夫ということです。

空腹は習慣だったりもします。
いつも食事をしている時間になると空腹を感じもので、食べる回数を少なくすれば空腹は感じなくなります。

ダイエットを成功させたいなら、健康的な体になりたいなら、ファスティングは非常におすすめな方法です。

◇◇◇◇

とはいえ、ある人にとっては、3食きっちり食べることが健康的だったりします。
その人の体質やライフスタイルによりますからね。

だから、実践するかどうかは自己判断でということになるのですが。

まあでも、健康的な体を手に入れたい、体調不良を改善したいと考えている人なら、ファスティングも選択肢の1つに入れてもいいかと思います。

大事なのは何を食べたかではありません。いかにして食べない時間を作るかです。

とりあえず僕はファスティングをするようになってから、体の調子はすこぶるよいです、はい。









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