今日の本 35
福音館書店
三びきのこぶた
イギリス昔話
訳:瀬田 貞二
画:山田 三郎
¥600(税抜¥583)
久々にパソコンを再起動させたら(いつもはパタンってするだけ)色々諸々更新されて全然知らない世界に来てしまった感を抱いている感じな感じです。慣れない。
今日は、結構王道中の王道な絵本、「三びきのこぶた」です。久々に手に取ってみたら、小学校の頃に週一で読み聞かせに来てくれていたボランティアさんを思い出しました。唐突。本に触れている感覚と自分が聴く側で見ていた手が一致したみたいな。自分で言っていても謎ですが、、。
福音館書店の「<こどものとも>傑作集」の「2」であり、「全国学校図書館協議会選定図書」だそうです。(漢字が密)
<あらすじ>
三匹の子豚のお母さん豚は貧乏で育てられなくなってしまったので各々が自分で暮らしていくことになりました。藁、木の枝、レンガでそれぞれ家を作りますが…。
と、いうのはなんとなく今まで関わってきた物語のあらすじでしたが、どうやらそこはメインではない様な感じなのです。…いや、もしかしたらただ自分が内容を忘れているだけかもしれない…。
内容を言ってしまえば、藁と木の枝を使って家を作ったこぶたたちは早々に狼の胃袋へ入っていくわけです。家をふうふう吹き飛ばされて。:(
さあここからです。3番目のレンガで家を建てたこぶたと狼の死闘の駆け引きが始まります。家を吹き飛ばせなかった狼は、こぶたにいいかぶ畑を知っているとたぶらかし外に誘い出して食べようとします。まあ、そんなことには引っかからないこぶたさん。チャーンと一時間前に行ってかぶを取ってきています。
そんな様な押したり引いたりな攻防なことを繰り返し、ついに怒った狼は、レンガでできているこぶたズハウスの煙突から降りてくってやるというわけです(若干ここで、初めからその手を使うべきだったよ、、と狼に同情)。さあこぶたくん。大鍋に〜水を張り〜火をつけて〜沸騰ボコボコ〜ボッチャーン。はい、狼、煮物になりました。晩ご飯に食べたそうです。
こぶたのそのアクションにワイルドみを感じずにはいられない。でもよーく考えてみると、ある意味共食いなのですヨ。だって初めにこぶたの兄弟二頭食べてるし。うん。苦楽を共にしつつ戦った相手を晩ご飯にするっていうのもなかなかですが。うん。すごい強いハートを持っているのだろうと思います。かっこいいわ、むしろ。
昔話系は原本から派生したものがいくつもある様ですが、これは結構原本に近いんじゃないかと推測しています(根拠はないけれど)。なかなかワイルドな豚さんのお話。
(残酷って言ったら簡単すぎちゃうので、ワイルドっていう表現にしてみた)
あと挿絵が可愛い。
今日の本、第35号、三びきのこぶた
これにて。