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【mom】no. 6: 休職を決めて、初めて母の病気を受け入れられた日。お母さん、ありがとう。

くも膜下出血の後遺症で、
失語症とてんかんを発症した母と家族の話。

母が病気した時のことは、
下の記事にまとめています。



実は私は、今年の6月に体調を崩して

「うつ状態」という診断をもらって、
7月頭から仕事を休職しています。

(何が原因だったかは今も自分で考えて整理しているところですが、
家族のこともそうですが、仕事も同じくらい大きな要因だったと考えています。)


今回のメモは、その休職を決めた日の翌日に書いたものです。

ずっと向き合い続けて、乗り越えられなかった
母の病気。


休職を決めたことをきっかけに
ずっと絡まっていた想いや感情が紐解けて、

私の中で
母のことがひとつ、大きく前進した日になりました


それでは、今回もお付き合いください!


2024/6/27


昨日、休職することを決めた。



すごく怖くて悔しくて、

高校3年生の終わり頃から、私のことを知ってくださっているTさんに連絡した。

(これまで何度も進路についてなど、相談にのってくださっている、私の社会人の大先輩です。)



今日、Tさんが電話してくれた。

かりんさんの自然に人柄がいいところは
すごい強みなんだよって教えてくれた。

私が大学生の頃、Tさんと、他の大学生と
中高生向けの進路関連のイベントを何度も企画した。

東京はもちろん、大阪や福岡などにも行って、
コロナ後はオンラインでも
中高生と進路について話した。

その企画に携わった時の
どんな時も人を助けようとする私の姿勢を
Tさんは見てくれていたみたい。


Tさんは電話口で言ってくれた。

困っている人がいたら、どんな時でも手を差し伸べる。
それが結局すべてにつながってくると。



社会人になってから

人と比べたり、
人を羨ましがったり、
成果を求めたりしてしまったけど、

私はどんな時も

人を助けることだけは自然とできたし、
自然と積極的にやってきた。


それを感じ取ってくれたのか、

知らないうちに

一度も対面でお会いしたことがない、
歳も離れているグループの先輩から突然

「かりんちゃん〜ちょっとこれ助けてくれない?」とDMがきたり

(それでいつもデータ出ししたり、お返事していたら、
私が大変だった時も「大丈夫?無理しないでね。」とDMくださって感動した...)


また、同期からは

「(同期の)〇〇から、これについてはかりんに聞くといいって言われたんだけど、ちょっと相談してもいい?」

と連絡がきたり、


人事の採用担当の方から
(そんなに身に覚えがないのに)

「新卒で応募してくれる学生さんから、かりんさんの名前をもうすでに何人もから聞いてて、
本当に感謝してるよ〜!」

と言われたり...



Tさんと話して

これがすごいこと、強みなんだって
今日初めて気づけた。



Tさんと話した後、
「自分はどうして、なんでもないように人を助けられるんだろう?」と考えた。


よくよく考えてみると、
そこにはお母さんの存在があった。


小さい頃からお母さんは、自分が大変な時も、
困っている人がいたら、いつもその人を助けてきた。


小学生の頃は、夜遅くまで働いている先生のために

自分が退勤後に作った夜ご飯のおかずを、私を迎えにくるときに差し入れしていた。


スーパーで品出しのパートをしてた頃は、
人が足りなくて困ってるからって年末年始も頑張って働いていた。


病気するまで働いていた会社にいたときも、
誰かが突然休んだら、自分は休みの予定でもできるときはカバーに入っていた。



もちろん、家族が困っている時も、苦しんでいる時も、そばにいてくれた。

中学生の頃、
私が宿題が終わらなくて泣いていたら、

自分も明日仕事があって疲れて眠いはずなのに
夜中の3時まで一緒にリビングにいてくれた。



祖父母が病気した時も

自分も仕事と家事と、いろいろ大変なのに
午後休や午前休を取ったりしながら、
片道1時間かけて

いつも病院に連れて行ったりしていた。



私はそういうお母さんをみて
そういうお母さんに育てられたから、

今こうして自然と人を助けようと思えるんだ

と思った。



この1年、お母さんに対する甘えもあったし、
後遺症の悲しさもあって

お母さんに対する思いが必ずしも100%ポジティブなものではなくて

それが悲しくて辛かった。


でも、やっと、
やっと、母さんに対して

こんな人に育ててくれてありがとう。

という思いになれた。

お母さんのおかげなんだ、と。
(もちろん、優しい父の存在もとても大きいです。)




言葉が上手に出てこなくても

お母さんの人を助ける精神は今でも変わらない

それは私や妹が受け継いいくんだと思った。



大切なものに気づかせてくれたTさん、ありがとう。

大切なものをくれたお母さん、本当にありがとう。


ずっと大好きだよ。
これからもずっとずっと、長生きしてね。

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