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If you are happy, I'm happy too.

自分の伝えたいことと、相手が私に求めていることは、往々にして合致しない。
それでも自分の中にある伝えたいという気持ちを押し通すのか、反対に、相手の求めているものを汲み取って、それに合わせるのか。どちらをとるかは、その時々の状況によるだろう。
そして、たとえ自分では後者を選んだつもりでも、相手の本当の要求を捉えることができず、結局はひとりよがりになることもある。
逆もまた然りで、自分のためと思ってしたことが、図らずも実は、相手の求めにぴったりと沿っていることもある。
今日の私は、どうだったのだろう。大枠としては、相手の求めるものに合わせたつもりだけれど、中身は結局、自分の伝えたいことしか伝えていなかった気がする。相手ありきと見せかけて、結局はどこまでも、自分軸のまま。

If you are happy, I'm happy too.

少し話がずれるが、これは先日訪れたカフェの店員さんが、席を移ってもいいかと尋ねた私に、さらっと返してくれた言葉だ。
彼女はきっと、いつも相手ありきの姿勢で、人と向き合っているのだろう。彼女の店内での立ち回りの随所に、そう思わせるものがあった。そうでなければ、すぐにこの言葉を口にできないだろう。
彼女から感じるのは、"他人軸"と言われる"人目を気にするという感覚"ではない。相手を想いやることそのものが、彼女の"自分軸"なのではないかと思う。

37年間、ひたすら"自分のためだけの自分軸"で生きてきた私だけれど、もし、彼女のように、"相手を想いやるという自分軸"で生きたのならば、そこからまた、違う世界が見えるのだろうか。

彼女にもらったひと言が、近頃ずっと、私の頭の中で、こだましている。