COSMOS たましいの楽園 大天使ミカエルとの10年間の記録 1992年~2002年 14歳~24歳 ⑧
もう一人の自分
もう一人の自分、それは私の魂ネームとの言うべき「カレン」のことだ。
私が魂の存在を意識し出したきっかけは、私が生まれる前から両親が仏教や神道などの信仰をもっていた影響が強いと思う。
私は幼い頃から「神」の存在を信じていた。
私にとって「神」とは自分を支える唯一のもので、絶対的な存在だった。
しかしそのことと自分の魂どんなつながりがあるのかを知るためには、多くの経験と時間が必要だった。
なぜ私にとって魂がそんなに大切なのか。その強い気持ちを伝えたい。
高校生の私は、そのことにすべての情熱とエネルギーを注いでいた。
なぜ18歳の私がここまで魂にこだわったのか。私の人生のすべてはここにあると言い切れる。
魂とは目に見えないものであり、永遠のものでもある。そして確実に働いている。
私は魂を感じ続けたかった。自分の魂を信じ続けたかった。
「カレン」には「永遠に咲き続ける魂の花を忘れないように」という想いを込めた。
肉体も精神も魂なしでは生きられない。
私はただ、この魂=カレンを見つけるために今まで彷徨い続けてきた。
そしてカレンは確かに私の中にいた。
カレンは純粋で澄み切って輝いていた。
私がいつ掘り出してくれるのかとその日を待ち望んでいた。
人は皆、このもう一人の自分を自分の中に所有している。
しかし、いつ、どのように、何のために見つけるかは人それぞれなのだと思う。
もう一人の自分は、自分が無意識のうちにもメッセージを送り続けている。
それが夢の中だったり、本を読んでいる時だったり、音楽を聴いている時だったり、ぼんやりと外の風景を見ている時だったりする。
大切なのは思考を通過しない無意識の感覚を認識することだ。
無意識の感覚にこそ、インスピレーションと呼ばれるような魂からの伝言をキャッチする源が隠されている。
私はいつか「COSMOS たましいの楽園」というタイトルで「カレン」という名前で文章を書き上げたいと思っていた。
COSMOSには、宇宙、調和、秩序という意味がある。
英語の辞書をただ眺めているときに偶然目に入ってきた言葉だった。
私はなぜ自分の心が震えているのかが分からなかった。
けれどももし「COSMOS たましいの楽園」を「カレン」として完成することができたら、自分自身が清められるような気がした。
神聖な愛との出会い
私は女としてこの世に生まれてきた。
なぜ女であるのか。私が女である必要があるのだろうか。
思春期の頃の私は自分を女として意識することをひどく嫌がっていた。そして男を意識することも排除しようとした。
小学校高学年から中学生にかけてだった。
私は自分の中で男と女をあまりに意識してしまったので、男性恐怖症、または男嫌いになりかけていた。
意識しないようにすればするほど気にしてしまう、という深みにはまってしまった。
このままでは自分が見えなくなってしまうという不安から、必ず高校は女子校に行こうと決めていた。
私はその反動からか、高校に入ってからは男っぽくなろうとした。
髪を短くし、さばさばした行動をとることを試みた。
高校生になって入部したESS(英語劇部)のミュージカルで、私は男役を演じることになった。
私は女子校の3年間の中で、男と女のことを意識してとらえ、自分の人生において恋愛とは何かを考えた。
本物の幸せを得ようとしていた私にとって、恋愛も本物でなければならなかった。
その時から恋より愛を求めていた。
私は誰かに本物の愛を求めていた。
だから私は勉強ができなかったのと同じように恋愛もできなかった。
自分の中に本物の愛を見つけるため、あらゆる角度から何度も心を掘り下げていった。
そして確かにそこには光り輝く本物の愛があった。
その愛こそ、COSMOSであり神聖な愛だった。
よく運命の人を「魂の半身」と呼んだりする。
私はこの世界のどこかにもしも運命の人「魂の半身」がいるのなら、その人とは本当に深いところで繋がっているはずだと考えた。
その深いところとはもちろん魂で、魂が繋がっているなんて奇跡のようなことだと思った。
小さい頃から神さまや宇宙や魂のことばかり考えてきた私は、世間から見たらかなり変わった不思議な子だったと思う。
そんなかなり変わった私と魂がつながっている相手が本当にいるのだろうか。仏陀やキリストのような救世主がこの世界に生まれているのだろうか。
私は真剣にこの問題について悩んだ時期があった。
もしも私の使命が、新しい宗教を作り人々に広めていくことならば、私は恋愛も結婚も女も捨てて、人類の魂の救済に尽くしたと思う。
しかし私は、世界のすべての宗教は、宇宙や神や魂という概念において1つになるはずだと思っていた。
あらゆる宗教を超えてこの地球全体を救いたいと願った。
私は宗教や民族や文化の違いを超えてこの地球を愛している。
私はCOSMOSにおいて「魂の半身」を見つけた。
そこから私は「魂の半身」と本当に出会うための道を歩き始めた。
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