カウンセリングで心を整える
思えばしんどそうである。
出版後のこの辺りの記事から
(「葛藤と共に」、「出版から1ヶ月」)
心に負荷がかかっているのが伺えますなあ…
立ち止まっちゃったり…(^^;;
「出版から1ヶ月」の記事はたくさんの好きをいただいて、とても嬉しく思っています。ありがとうございます。
ここ最近、タレント事務所の問題に伴って、子どもの性被害の話題をテレビでよく見かけます。トラウマを掘り起こしたせいか、心が潰れそうな気持ちになって、ちゃんと見れなくなっちゃってました。
たまたま見かけた特集で、被害者の方が「それをオープンにすることで、好奇の目に晒される、ずっとそれが続く」と言うようなことを、おっしゃってたんですね。ああ、そう感じる気持ち、すごくわかるなあって。
15年ほど前、昔のSNSで自分の体験を表に出そうと思うのだけれど、どう思うかって女性のフォロワーさん(昔はこの言い方なかったですね、マイミク?)達に尋ねたことがありました。「かれんちゃんが色々言われたり、好奇の目で見られるのを見たくない(心配)」「自分の過去も思い出すからやめて」と言う意見しかなくて、もう、ほとんどが前者の意見だったんです。
悪いのはこちらじゃないのに、君が悪いんじゃないの、と責められるような言葉が投げられるのを、多くの人はわかっていて、それを見るのもつらいんだよね……。だから黙ってしまう。わたしもきっと友達がそう言ったら同じ心配するだろうな。それでね、その時はやめたの。
整理がずいぶんついてきていた今が、わたしのタイミングだったと思います。
それもあって、何を、どこまで書くか、をとても悩んだの。私が傷つくと、一緒に傷ついてしまう同じ経験をした人達がいると、知っているから。
そうした配慮もしながら伝えたいことを書きたかったから、自分なりに内容を頑張れたかなって思っています。
想定の範囲内とは言っても
今回のチャレンジをするときに、
・いろんな感想、反応がくること(良いにしても悪いにしても)
・人間関係の変化(友達が増えたり減ったりする)
・精神的負担(トラウマを掘り起こすストレスなど)
この辺りのことは想定していたの。
心にしまっていたものをたくさん掘り起こして記憶がフレッシュになってしまうかも、これが一番気をつけていたことでした。でもちゃんとケアすれば大丈夫と思っていたし、突破したい、できると思ってたから。
河出書房さんもたくさん寄り添って一緒に考えてくれたから出来ました。
執筆に取り組む際にカウンセリングを改めて何度か受けてから書き始めましたが、できた後も、必要だろうな〜、と思っていたんです。でも平気、ってタカを括ってたかも。
何年も苦しんでたことなんだから、そりゃあケアが必要だよね。
いろいろ想定の範囲内とは言っても、ちょっと整えよう、って思った次第です。
いやちょっとじゃないな……。このままだと折れる、と思って整えねばと思いました(本音。笑)
久しぶりのカウンセリング。
無理すんのやめよ〜ってなった時、わたしが駆け込むのは音楽家でもあり、フィジカル面をトレーナーとして見てくれていた高橋万紀子先生。カウンセラー、メンタルコーチとしてもお世話になっています。以前、配信でトークライブもしてもらいました。
いろんな方に会ってきていますし、わたしも実は心理学科卒だったりします(勉強したことは一つも覚えていませんが(^^;;)。
カウンセラーさんとの相性って本当に出会い。わたしにとっては、とっても相性の良い先生です。(先生の情報は上の記事の下の方にあります)依頼してお時間とっていただきました。
掘り起こして、本ができた後も話していかなくては、という気持ちから、傷ついた記憶を自分のそばに置いてしまっていました。そうじゃないと話せないと思っていたから。でもちゃんと毎回片付けないとダメみたい。自分の中じゃないところに。自分の外側に切り離してあげましょう、それでも話せるから大丈夫と教えてもらいました。
手元に置いておかなくても、何度も気持ちを掘り起こして話さなくても、大丈夫……。そうできるように整えられたかな。
もう一度、もう終わったことだと、過去に置いて、開いた傷口を閉じる作業ができたみたい。
止まってしまったままの心に気付いたのは、このエッセイ企画を通してでした。模索は増えても、気づくことができてよかった。その深くについては今はまだ書けないけれど、長くかかってたどり着いた答え。「こういうことなんだな」って見えていても、なかなかそれを消化するのは時間がかかっていて。カウンセリングで消化のお手伝いしてもらって、楽になりました。
気づいたことを受け止めて、そこで生まれた喪失に気づいてまた受け止めて。
全てが納得できるものばかりではないから、「なぜ」や「後悔」の気持ちを手放すことも時には必要……。乖離していた心が近づいて、今のわたしに追いついた時、もっと良い感じになれるのかしら。なれるらしい。楽しみだ。
伸び代だなあ(最近なんでも伸び代って言う。笑)まだまだ伸びるじゃ〜ん。
万紀子先生のカウンセリングは、終えてすぐは「なんか色々わたしばっかり喋って時間がきちゃった…(反省)」なんて思ったりするのですが、そこから数日して、パタパタと思考が整理されていく感じがするのです。不思議で、面白い。
2晩経った今日は、いろんなものが剥がれて出て行ったみたい。そういえば感情の便秘してたんだった。宿便でたかも(表現がイマイチですいません。笑)
心が凪いで、とてもいい感じ。爽やか。
しなやかになりたいけれど、たどり着くまではもがくね、ほんとに(笑)
ちょっとだけ、抱えてたものの置き場所を変えてあげたら、いいんだね。
なかなか出来ないともがいてる方は専門家の力も借りてみてね。わたしもまた、迷い込んだら助けてもらおうと思います。
一歩を踏み出す時、もしちょっと孤独なような気がしても。
それは何にも縛られてない、自由な自分の意思で踏み出せているということでもあるんだね。以前はそれがちょっと不安な気がしていたけれど、案外とても幸せなことなんだなあ。
本を書くことにチャレンジしてみて、わたしはたくさんのことを見つけられたなって思っています。新しいチャレンジは色々発見できるね。見つめることは時々はしんどいこともあるけど、それもまた面白いなって楽しめている自分もいます。見えなかった自分の深いところ、興味深いね。
自分の思いを本に出来た、この機会をいただけて、本当に感謝しています。
まだまだこれから。楽しみだな。
わたしが求めていたもの、伝えたかったものはずっと大切にしてきたことだから、それでいいんだなって、
また、漕ぎ出して行くことができるなって、
そんな柔らかな追い風を感じる今日です。
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