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それって誰の困り感?
息子が以前通っていた適応指導教室主催の研修会があった。講師は、私も何度かカウンセリングをしてもらった臨床心理士の先生。
困り感、不適応行動についての話だった。
そもそも困り感って?誰が困っているの?それって本当に不適応行動?
いわゆる問題行動に困っているのって大人側の都合なのでは?ということ。
授業が進まないと先生は困る。
学校に行ってくれないと仕事に行けないから、親は困る。
もちろん子どもが一番困っている。でも、その子が困っていることと大人が困っていることは全く別のもの。
我が子は保育園のときから個別指導計画を立ててもらっていた。だからこそ、今通級教室に通うことができ、教室以外に居場所があって安心できている。
でも、当時はモヤモヤした気持ちでいっぱいだった。
「家では問題なんて感じない。早生まれだから仕方ないでしょ?成長なんて人それぞれだし…」と考えて、特別な療育なんて必要ないと思っていた。
その時、私たち親は困っていなかった。確かに朝の登園しぶりはしんどかったけれど、保育園に行ってしまえば、夕方迎えに行くまでなんとかやっていたから。
でも、きっと本人はすごくすごく困っていたのだろう。だから朝嫌がっていたのだ。先生側の困り感もあったかもしれない。でも、一番困っていたのは息子だったのだ。
今、ようやく腑に落ちる。親の目には限界がある。だから、子どもに関わってくれる人たちの目を頼るのがすごく大事。
不登校という形でまた考えさせられた息子の困り感。
不登校になってよかったなんて思わないけれど、それは不適応行動ではない。親はもちろん、先生方、小学校側が子どもたちの現状を知るには必要な行動だった。
付き添い登校をしていても、やっぱり息子の困り感は全て理解してあげられない。だからこそ、息子に関わってくれる人たちを信頼して頼っていきたいと思う。