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君は僕の親友だよ!

息子が「今日(だいたいいつも言っているので今日も)学校嫌やなぁ…」と言うと、やっぱり私が無理やり学校に行かせているんじゃないか、と不安に思う。

学校で楽しめることが増えたとはいえ、嫌なこと、困っていること、たくさんあるだろう。

嫌とは言うけれど、時間になるとささっと着替えてトイレに行き、家を出る。行かなきゃ、という気持ちはあるみたい。でも、これも私の圧を感じているからかもしれない…と思うと心苦しい。

学校に行かせるべきか、今さらながら迷う毎日。


最近、クラスメイトと放課後に遊ぶことが増えた。大勢ではなく、気の合う、限られた数人。

今日も夕方1時間ほど、うちに2人友達が来た。
さすが男の子、3人で常に遊んでいるわけではない。
それぞれ好きなことをして過ごす時間があり、とにかく自由。


帰り際、一人が「今、君が僕の一番の親友だからね!」と言ってくれた。
息子、すごく照れていた。嬉しそうに手をふり続けていた。

その子は特別支援学級に所属しているけれど、3年生になってから教科が増えたこともあって、通常学級に授業を受けにくることが増えた。
息子もその子のことが大好きで「同じクラスでよかった!」と話す。特別支援のクラスの子、とは言わない。
通常学級、支援学級なんて、大人が勝手に割り振っているだけのこと。子どもたちには何にも壁がない。

素直に「親友だよ!」なんて言ってもらえるの、今だけなのかもしれない。
けれど、ずっとそれは心に残っていて、そのうち恥ずかしくて言葉にできなくなっても、心の中ではお互いに今と同じように、温かい言葉があり続けるのだろうな。


学校がすべてではないけれど、やっぱり友達ができる場であることは間違いない。
友達100人とはいわない。1人、こんなふうに心を通わせられる親友がいたら、とてもとてもありがたいこと。

きっとその子の存在が、息子の心を支えていてくれる。
親にとって、こんなに嬉しいことはない。

学校に行かせる選択をしてよかった。

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