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若い世代の感覚を学ぶ
プール開きの日の朝、息子が「やっぱりプール嫌…。だって恥ずかしいもん。なんで男は上(上半身)裸なの?」と訴えた。
一緒に水着を買いに行った時はそんなこと一言も言わず、喜んでゴーグルを選んでいた。
私の方も、ラッシュガードが欲しいと言う娘には当たり前のようにラッシュガードを買ったのに、息子には必要かどうかを聞くこともなく、お店を出てしまった。
小学校に入って初めてのプール。コロナ禍で学校以外でもプールに入ることはなかった。だから、不安が大きいのは当たり前。「プール嫌!」と言うのは想定内。
まさかの「恥ずかしい」だった。
もしかしたら保育園の時からそう思っていたのかもしれない、と思うと、保育園を嫌がっていたのもうなづける。
自分たちの時代はもちろんラッシュガードなんてものはなかった。
7年前娘が年長のときに水イボを発症し、その跡を隠すためラッシュガードを買って着せていたけれど、娘以外に着ている子は一人もいなかった。
だから、ラッシュガードはよほどの理由がないと着ないものだと勝手に思い込んでいた。
結局、お天気がイマイチでその日はプール開きができなかったのだけれど、急いで息子用のラッシュガードを買いに行った。ラッシュガードですべて解決するとは思わなかったけれど、息子の「ラッシュガードあれば入ってもいい…かも…」という言葉を聞いて購入を決めた。
不登校を経験してから、一つ行事に出られなくったって、一つ授業に出られなくったって、元気で楽しく過ごしてくれていればそれで十分と思うようになった。だから、プールに入りたくなければそれでいい。プール用品は揃えたけれど(結構高額なことに驚く)使わなければ使わないでいい。仕方ない。それも思い出。
それから4日後、梅雨の晴れ間のピカピカのお天気の日に、プール開きがあった。
下校時学校に迎えに行くと、目を輝かせて「プールでさぁ!!」と早速プールの授業のことを話してくれた。
自分意外にも男の子でラッシュガードを着ている子がたくさんいたようで安心した、とのこと。ゴーグルをつけて水の中に入るのも、思った以上に楽しかったそう。
ラッシュガードとゴーグル。今の時代は使って当たり前、なことをありがたく思った。だってこんなに息子が楽しくプールに入れたんだから。
昔からこうだった、だからこういうもんだ。
つい、こうやって諦めてしまうことがある。
でも、時代はどんどん変わっている。それも、ものすごい速さで。
これまでの経験は大事。生きてきた証だから。それでも、新しい考えや感覚を知り、学び続けることはもっともっと大事。
これまで自分とは無関係と思っていた若い世代の文化に目を向けることは、子育てにとても重要なのでは?と痛感したプール開きだった。