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長生きしたいですか?

おせち料理で、たたきごぼうを食べながら、弟とこんな話をした。

「ごぼうってどんな意味があるんだろうね?」

「細く長く、長生きすることかな?」


(※正しい意味を後から調べたら、開運や延命長寿など複数の謂れがあった。)

わたしは、細く長くなんて生きたくない。
太く短く生きて、死にたい。

わたしの祖父母は、もう90歳を過ぎている。

祖父は、友だちがみんな亡くなったと悲しく話す。
祖母は、認知症のため、わたしのことを分かっているのか分かっていないのか、よくわからない。

帰省すると、母親が介護に明け暮れて、疲労困憊している。

長生きしても、
自分の思うように頭も体も動かない。
人に苦労をかける。
友だちがいなくなる。

そんな中で毎日を生きるのを想像したら、辛すぎて今から鬱になりそうだ。

ぴんぴんころり、なんて言うけれど、そんな風に老いていける保証はどこにもない。

退職して老後の人生を謳歌する!なんて、“健康でお金持ちに限る”と、義務教育で教えるべきだろう。

哲学はどこまでいっても正解がないので好きではないけれど、帰省するたびに、生きることと死ぬことについて考えてしまうのだった。

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