文フリ京都で作品集を

 文学フリマ京都9に、自分の作品集を委託という形で置かせてもらうことに。超短編マッチ箱関西支部という、たなかなつみさんの主催するブースの一端を貸していただけることになって、十部限定で頒布します。

 今まで文フリはお客さんとして寄るという形で、いわゆる一般参加で楽しんできたのだが、昨年頸椎の難病にかかり死を意識して以来、やりたいことはやれるうちにやっといた方が、会いたい人には会えるうちに会っといた方が良いな、という気持ちが強まってきたのだった。

 置かせてもらうのはコピー本で、初めての手作り冊子なので作りにアラはあるけど、約二十年のうちに書いた掌編小説(超短編小説)の集大成的な内容となった。きっと、買った方には満足していただけると思う。中身は16ページで、1ページに一つの短い物語を載せてる。価格は迷ったが、200円ということにした。

 同人誌、いいな。とずっと思ってたけれど、本にまとめる億劫さに今まで二の足を踏んでたのだった。でも、一度ぐらい売ってる側の、作ってる側の苦労を体験せな、という気持ちもずっとあった。歌人の牛隆佑さんの、「いっぺん作ってみんと、歌集を作ってる人の本当の気持ちはわからんかもしれんと思って、歌集作ってみた」という言葉に影響を受けたのもあった。

 昨年暮れ、仲内ひよりさんと山口斯さんの犬と街灯という本屋さんでのZINEワークショップで、冊子づくりについて教えてもらったのも追い風となった。

 日曜日、もし京都みやこめっせに来られる方があったら、一度寄ってみてください。「かー61」のブースにて、さらにすごい超短編小説の作品群と並んでおります。あなたに、知られざる文学ジャンル・500文字小説との、新しい出逢いがありますように。

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