「学生時代に取り組んだことは?」へのカードも増えるし、ブランディングにもなる
Kindleのような電子書籍プラットフォームの登場により、出版業界は大きく変わりました。
従来の出版プロセスでは、出版社が著者との協力のもと、本の企画から制作、流通やプロモーションを、取次・書店と協力して行いました。
しかし、電子書籍の時代では、このプロセスが大きく変化しています。
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例えば紙の本であるならば
出版社が著者に依頼し
著者が書き
出版社の編集・校正・校閲の方々と協力しながら
本という商品が生まれ
その商品を作る過程で
どんな特典をつけるかも検討する
こうして、コンセプトをきちんと作り
印刷・製本し、取り継ぎが全国の書店に本を配本し、書店員さんが手書きポップなどを用意してくれます。
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Kindleの自費出版は、原稿を書き、誤字脱字がないようにし、読者に役に立つよう具体的な問題解決が可能か考え抜き、きれいな表紙を用意して、データを入稿する。
デジタルに変わったことで置き換えてくれるところはあるけれど、どんな本が必要か、どんな特典をつけるのか、その本を知ってもらい、ブランディングしたり、プロモーションしたりすること、出版社の様々な部門で力を合わせてチームワークでやることを一人で経験できます。資金をかけず在庫リスクもなく。
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この変化は、特に若い世代に新たな可能性をもたらします。
一つ目。
今の学生さんたちは1ヶ月とか3ヶ月のスパンで考えて、Kindle本を何冊か出してみることで、上記経験を積めます。
インターンも就職も、面接で何をして何を学んだか、答える際のカードが増えます。
二つ目。
今の若者の方が、中年世代よりSNSに強いと、僕は思う。彼ら世代から学ぶこと多いので。
Kindleで苦しい部分って、本を出した後が大変なわけだし、本を出す前にリサーチし、コンセプト決定も重要です。無料期間に読んでAmazonレビューしてくれる人々も欲しい。
自分が本を書かず、こうしたリサーチ・ブランディング・プロモーションを専門に、Kindle作家と協力して、実績を作り、失敗から学ぶことも可能でしょう。
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若者は可能性が高い反面、経験は少ない傾向があるため、すでにKindleに挑戦していると、同世代の中で相対的に希少性を増やせます。
また、自己分析する際の判断材料にもなる。
例えば、やってみると、独りで本を書くのが無理な自分に気がつけます。あるいは、誰かの本を押し付けないように気をつけて、必要な方に届ける営業が上手い方もいるでしょう。
デジタルにより電子書籍が流通することで、こういう変化があるとは想像していませんでした。
出版の経験がある若者がインターンとか就活の時に現れる可能性がある。これはもしかしたら、若者にとって強い武器になると思えるのです。
そして、本は自己紹介でもあります。
就活にしろ企業にしろ、自己紹介は出来た方が有利です。