コントのような日常④〜ドラマのような出来事〜
それは、私が小学校高学年のときの出来事。
母、私、妹の3人で買い物から家に帰ってきたときだった。
当時は、2階建ての一軒家に住んでいたのだが、帰ってきてまず1階の居間の襖が中途半端に空いていた。母は、開けっ放しででてきちゃったのかなと思って次に2階へカバンを片付けに行って異変に気づいた。2階の寝室の襖が中途半端に空いており、引き出しと言う引き出しが半開きだったのである。。
そして、極めつけは台所である窓ガラスが割られていたのだ。あ!泥棒だ。と母は気づいて110番通報をしたのだった。
ものの数十分で、警察が駆け付けて状況を聞かれるのだが、母は焦っていて電話番号を聞かれて番号をど忘れしていた。あれ?えーっと、とシドロモドロなので、当時小学生の私が「ちょっとお母さんしっかり、○○○のと」お巡りさんに番号を伝える。
仕事に出ていた父にも電話して、母が伝えるも動転してるようで話がうまく伝わらず、途中で私が変わって事情を説明しすぐに帰ってきてくれるとのこと。
お巡りさんさんが、念の為皆さんの指紋を取らせて頂きます。と、母、私、妹を順番に指紋を取られた。不謹慎にも心の中では、え!ドラマみたいだなぁ。もう、指紋を取られたから悪いことはできないなぁと子供ながらにそんな事を思った。
さらに、裏口の靴のあとを型取りして一通り調べて帰って行った。2階の押し入れに片づけていたカバンを数十個開けていたり、引き出しを物色していたものの、神棚に置いてあったお金は無事で結局何も取られることなく泥棒はでていったらしい。。
その数年後、平日の日中に母が1人の時間帯に私服警官がやってきた。「こちら数年前に空き巣に入られてますよね。その後の状況をお伺いに来ました。どちらから入られたのですか?」と私服警官が聞いてきた。
母は何か気になることがあったらしく、家の中からではなく、家の外からここですと窓ガラスを見せた。私服警官は「そうですか、わかりました。まだ、犯人が見つかってないんです。また何かあったらご連絡します」といい帰ったそうだ。
この、後日談を私が聞いたのは、この家から引っ越して数年経った頃だった。
母が当時気になった点というのは、私服警官が出してきた警察手帳がビニール袋に入っていた事。
不審に思い、母は、私服警官が帰ったあとに最寄りの警察署に「以前泥棒に入られた事があり、うちに私服警官がやってきたが、〇〇という警察官は居るか?」と聞いた。
すると、警察の方からこう言われたそうだ。「まず私服で訪問することはないし、まだ捕まっていないので様子を聞きに行くこともまずないとのこと。」その後、よく家に入れないで外から案内したということをほめられたそう。
もし、あのまま家に入れていたらと思うとゾッとする。
そして、引っ越してから話してくれたこと。私たちが必要に怖がらない様にしてくれた母に感謝。