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なんで塾って学校よりも分かりやすいの??

今日は物議を醸しそうなタイトルでお送りしていきたいと思います。笑

この記事は、学校や塾の授業を批判しているものではありませんので、あくまで僕個人の意見として読んでいただけると幸いです。


こんにちは!高校数学教師のゆとりです。

みなさんおひさしぶりです。
部活の大会と学期末の成績処理で投稿が遅くなってしまいました。(言い訳)

そしてkindleで読んだ本の書評をしなければと思いつつも、読んで満足してしまっている自分…

明日!まずは1つ本を紹介します!
(自分を追い込んでいくスタイル)
まだ何を紹介するかも決めてない笑

うわー、言ってしまったよー。
投稿しないとだよー。でもやるぞー!!


話を戻しますね!

僕は中高と塾に通っていました。
中学と高校で違う塾でしたが共通して
思っていたことがあります。

「塾の授業わかりやすい!」

そんな僕は、
自分が教師になったら塾の先生のように
分かりやすい授業をしてやるんだ!
と意気込んでいました。

でも、実際教師になって分かったんですよね。

違ったんですよね。そもそもが。



では早速、本題へ入りましょう。

塾の授業が学校の授業よりも分かりやすい理由

◆そもそも目指しているものが違う


<学校が目指しているもの>
公立学校の教員は
文部科学省の発行している
学習指導要領に基づいて
教育をしなければなりません。

そしてそこで言われている教育の目的
それは「人格の完成」です。

「ジンカク ノ カンセイ ?」って感じですが

言い換えると「生きる力」の育成ですね。

「イキル チカラ ?」

あー、すみません。またわかりにくい。。。笑

んー、そうですね、
語弊を恐れずに簡単にまとめると

これから社会に出ていく中で
必要とされるであろう
「教養」「心遣い」「健康な体」を
バランスよく伸ばしていこう
ってことです。


世の中のこと、なーんにも知らない新入社員も
(教養)
人の気持ちとか関係ねーyo!って新入社員も
(心遣い)
入社初日から今にも倒れそうな新入社員も
(健康な体)


社会では生きていけないですよね。

そうならないように
学校で教育をしているわけです。


なんとなく学校の目指しているものが
伝わりましたかね。。。
(うまく伝えられたか不安だ…)


<塾が目指しているもの>
塾にもいろんな種類があるので
今回は個人塾というより

画像1

こんな感じの集団でガリガリ勉強する
イメージの塾を前提として話をします。


これも語弊を恐れずに言わせてもらいます
塾の目指しているものは

志望校に合格するための学力」です。

塾は公立学校と違って
保護者からお金をもらって
経営している企業なので

結果を出さなければなりません。

なので学校のように、道徳の時間や体育大会とか修学旅行はありません。
人に優しくなったり、コミュニケーションが上手くなったりしても受験では点数をもらえません。

冷たい言い方に聞こえるかも知れませんが、

それではお金がもらえないんです。

目に見える結果、受験合格

保護者もその結果に対し
高いお金をお金を払う訳です。


これはもちろん塾だけではなく、

どこの企業も同じ

求められている商品やサービスを提供してそれに見合った対価をもらう。
これが社会の仕組みですよね。

つまり、塾は会社を経営するためにも
受験で結果を出すための教育を行なっている訳ですね。



◆システム的な違い

まず、基本的な違いを下にまとめてみました。

画像2

改めて、比べてみると結構違いますよね。

もちろん発達段階や
塾の種類によっても違いはあると思いますが
大体こんな違いがあるんじゃないかと思います。

学校は半強制的なものなので、
行くこと自体が受動的になりやすく

塾は受験などの目標があり、お金も払っていることで主体的になりやすい

という側面があると思います。



◆授業の違い

ここまでで、学校と塾の目指すところやシステムの違いが伝わったかなと思います。

では授業について話していきます。


<学校の授業>

教育の目的は『人格の完成』です。
もちろん学力向上に努めることは大前提ですが

ただ知識を身につけさせることを
目的にしておらず

なぜそれが必要なのか
どうやって生まれたのかなど

その根本から学んでいきます。

数学でも公式を使ってしまえば簡単なのに
あえて教えずに
なんでそうなるんだろうと

深く考える力
身につけていけるような授業を目指します。

また、考える中で他の人の意見を聞いたり
自分の考えを伝えたりしながら
課題を解決していきます。


時間はかかりますし
テストで点を取るためだけなら
効率が悪いかも知れません。

ですが、その中で
『生きる力』が育っていきます。

その力はすぐには成果として
現れないかも知れませんが 
僕は10年ぐらい経って
本領を発揮すると信じて
生徒と関わっています。

ただやっぱり僕を含め、多くの学校の教師は
授業の分かりやすさ
もっと追求しないとなあ、と思います。。。
(もちろんとても分かりやすい先生もいます。)

<塾の授業>

塾では、学力を上げること
を最優先に目指しており

1年後、数ヶ月後の受験を乗り越えられるよう
効率よく、より多くの問題を解けるような
考え方、ノウハウを教えます。

即効性もかなりのもので
僕も実際、塾に行って大きく成績が伸びました。



◆理想の未来

学校教育には学校教育の良さがあって
塾には塾の良さがあると思います。

ただ、どちらも子供の成長を願い
様々な教育をすることには変わりない。

それなら

お互いが協力し合って高め合える関係

になったらいいなあと。

少なくとも、お互いがお互いをけなすような
状況は避けたいです。


◆まとめ

・学校と塾では目指しているものが違う
・そもそものシステムも違う
・それならそれぞれの良さを生かしていこう!


*あくまで個人的な見解ですので
「私は違う考えです」という方や
「僕もそう思っていました」という方も
ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです!

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