見出し画像

オラの尻子玉

へのへのかっぱ

ん?尻子玉?
そうです
河童の好きなアレ
想像上の玉とされる
人間のこうモン辺りにある架空の臓器
想像上…
そーなの?
尻子玉あったんじゃない?
心理的身体として
昔の人には
その感覚が…

浮世絵にも描かれる河童釣り
昔の人はお尻を川につけて尻子玉で誘う
あるのだ尻子玉の感覚が
現代では竿をたらしキュウリで誘う
ないのだ尻子玉の感覚が
現代において尻を出して河童を釣らない理由は他にあろう
だとしてもある感覚だからこそ尻も出すのではなかろうか
ある感覚だから河童に尻子玉を取られちゃうよと脅しにも使えたのではなかろうか

尻子玉は存在した
魂の蓋みたいなんでしょ
抜かれると腑抜けになるんでしょ
それぞれが持つ豊かな身体感覚によって表現された尻子玉

それは現代人には無い動き
尾骨の動きによってうまれる
身体感覚なんでしょ♡
となるのである
身体開発やってますと

しり…
最後…の玉
背骨の一番下にある尾骨
尾骨もいくつかの椎骨が融合されているが
椎骨の最下端の小さな骨
それは玉のように滑らかに動いた
かつての人々にとって連なる玉のような感覚を持つ背骨

なんといっても體
昔はカラダをそう書いた
骨が豊かでカラダ♡體なのだ
骨の意識は強い
それ故の身体能力
骨や身体を使った表現も多くある
骨身にこたえて染みる身体なのだろ
個々の身体に備わった持ち味を余すとこなく引き出せた
そんな時代があったのだ

河童が人から取った尻子玉
それは如意宝珠であり竜王に献上するとも云われる
宝珠といえば橋の欄干についてるついスベスベ撫でてしまうあの玉ねぎの形
尾骨のように思える形
尾骨そのものを力を宿す宝珠と捉える観念も浮かぶ
連なる椎骨の一番最後の骨が宝珠だとしたら

消えゆくしっぽの名残
願いが叶うとされる
我が身にある宝珠
それは何とも愛おしい

磨いておきますか

底しれぬパワーが眠っていそうな尾骨
眠らせておくのはもったいない

しっぽをフリフリさせている動物は生命力にあふれる

眠るどころか曲がって固まった我が身の尾骨が悲しい…が

どぉーって事ないさ
退化もするが進化もする
ちゃらでしょう
そう
へっちゃら
何か起きても気分は
へのへのかっぱなのである

尻子玉がスパークして屁の河童にしてくれるとさ♡




いいなと思ったら応援しよう!