ぶらり街歩き 〜比叡山延暦寺東塔〜
訪問日:2021/11/27
伝教大師1200年大遠忌で特別拝観できるという事で、久しぶりに比叡山延暦寺へ。
高速道路を走っている時から雨が降り始めて天気が心配してだったのですが、お山に着く頃には雪になりました。
受付のおじさんに「今日は初雪だよ」と。
寒いわけです。
入口を入ってすぐ左にある国宝館。
「戦国と比叡」展を観覧。
戦国時代に信長による焼き討ちにあった延暦寺ですが、延暦寺の影響力が強くなりすぎる事に危機感を持ったためかと思っていました。
説明では、浅井・朝倉両氏を匿ったことが原因だったそうです。
天海が所有していたという麒麟前立付兜がかなり独創的でかっこよかったです。
大講堂には沢山の幟。
「ゆく年くる年」を見ては、一度撞いてみたいと思っていた鐘。
一回50円。もちろんそれ以上でも構わないと思います(笑)
連打禁止、とあったためか、皆さん失敗しても再トライしないで次の方に譲っていました。
大講堂。
ツアー客も多くて、予想以上に人がたくさんいました。
根本中堂は大改修中。
2026年3月に完了予定。
根本中堂から文殊楼へと続く急階段。
境内にはこのような膝にキツイ階段が何箇所かあります(涙)。
紅葉はもう終わり。
息を切らして階段を上った先にある文殊楼。
根本中堂内部。
今だけの特典、屋根の修理の様子を間近に見ることができます。
できれば実際の作業を見たかったです。
もちろん修復中も不滅の法灯は絶やす事なく燃え続けています。
雪が降ったり止んだり。外に出ると降ってきます(泣)。
ランチに延暦寺会館で比叡御前をいただきました。
精進料理なので予約がいるかと思いきや、無くても大丈夫でした。
素材の味が生かされた優しいお味。
雪の合間に琵琶湖にかかる綺麗な二重の虹が。
再び雪の中、戒壇院へ。
特別拝観できました。
内部は質素ながらも、釈迦牟尼仏、文殊菩薩、弥勒菩薩が迎えてくださる厳かな空間でした。
特別拝観で法華総持院東塔も入れました。
高野山金剛峯寺を彷彿とさせる鮮やかな装飾の内部には、胎蔵界の5仏が祀られています。須弥壇の裏には金剛界5仏のの壁画があります。
表にでると陽が出てきました。
琵琶湖の眺めも素晴らしく、近江富士が見えました。
全ての人が仏になれる、一乗の教えを広めることに生涯を捧げた最澄さん。
その思いは脈々と受け継がれ、仏教界のスーパースターを多く輩出してきた延暦寺。
彼の残した「一隅を照らす 此れ則ち国宝なり」という言葉の石碑が境内に建てられています。
つい人と比較して落ち込んだり羨んだりしてしまう私ですが、自分の持ち場で全力を尽くしていくことができたらきっと満ち足りた気持ちになれるだろうな、と思ったりしたのでした。