1年間にかける想い
ー木の実由来のファッションブランドKAPOK KNOTを運営する【KAPOK JAPAN】のメンバーがリレーで等身大の日常を書いていきます。
2人目は、人生で初めて商品開発に携わったプロダクトのローンチを明日に控え緊張できっと今夜は寝れないであろう宮川さんです。
はじめまして
KAPOK JAPANに2023年10月より所属しています宮川夏実と申します。
佐伯さんに続き2人目のバトンをいただきました。
自己紹介の前に、小説でいう“プロローグ”から初めたいと思います。
プロローグ:人生どう転ぶか分からない
私はどんな人間かというと、大学では薬学部に進学し、6年間勉強に大変苦戦しつつも無事に薬剤師免許を取得しました。
そして新卒で製薬会社へ就職し、営業職であるMRになり、毎日Drに自社製品の情報提供を行っていました。
「え、この経歴の人が何故KAPOK JAPANに?」と思いますよね(笑)
私も就活が終わり、必死に国家試験の勉強をしていた約7年前の自分に『アパレルブランドにいるよ』と伝えたら、
「えええ!どうゆうこと?!」と椅子から転げ落ちると思います。
さらに『ベンチャーにいるよ』と伝えたら「ちょっと何言ってるか分からないです」と0.01秒で突っ込む自信があります。
ただ、一言付け加えるなら
『人生で1番、自分の意思で掴んだチャンスを楽しんでるよ』と言って安心させてあげたいです。
(興味を引くプロローグになったでしょうか?笑)
自己紹介
私は1994年2月13日、兵庫県西宮市にて珍しく雪が積もった日に産まれました。名前の印象で夏生まれ?と聞かれることが多いですが、真冬生まれです!
私は母型の身内が全員薬剤師という家系に産まれました。
幼稚園、小学生の頃って、何度も将来の夢を発表する機会がありますよね。
当時、2歳年上の姉がずっと「薬剤師になる!」と宣言して、身内によく褒められていて、私は「真似をしたくない!」という小さな反発精神から、
将来の夢はケーキ屋さん、星の研究者、作家、学校の先生など、完全に迷走していました(笑)
そして、迷走したまま中学高校と女子校に通い、そろそろ進路を考え出さないといけないなと思っていた高校1年生の時、突然、姉が薬学部に進学しないと言い出し、身内の矛先が私に向いたんですね。
「絶対に持ってて損のない資格やから!」と言われ、当時、何学部に行きたいかも全く決まっていなかったので、流されるように薬学部に身を置きました。ちなみに祖母の卒業した大学に進学したので、祖母はめちゃくちゃ喜んでいました。
ただ、自分の意志での決断ではなかったので、入学後の勉強も嫌々で、入学して3年ほどは『来る大学間違えた』が口癖でした。通わせてもらっていたのにダメですね…
そんな中、友人には大変恵まれていたので、切磋琢磨し合い、何とかストレートで薬剤師国家試験に合格しました。
一方で、薬剤師の仕事よりも大きな企業で多くの人と関わる仕事がしたいと思い、学んだことが活かせる製薬会社に入社しました。そして現在入社7年目になります。
そして何故KAPOK JAPANにいるかというと、、
私は製薬会社に勤めながら、KAPOK JAPANに1年間限定の出向というかたちでジョインしています。
私の在籍している製薬会社には、ベンチャー出向プログラムというものがあり、大手では出来ない経験を積み、イノベーション人材としての成長を促すことが狙いとされています。
非常にありがたいプログラムの3期生として手を挙げたのですが、そのきっかけについてお話しさせていただきます。
入社とベンチャー出向をすることになったきっかけ
やっとメインです。根っからの関西人で喋るのが好きなので、ついつい長くなってしまいます。
私は東京で3年間、大阪で2年間MRとして仕事をしていたのですが、大阪に異動になったと同時に母親が乳がんで余命が半年だと宣告されるショッキングな状況に陥りました。
(幸いなことに治療が上手くいき、宣告からもうすぐ3年ですが元気に暮らしています!!)
この人生で1番のショックを受けた約1年後、社内での新規事業ビジネスコンテストで、とある先輩社員が「婦人科がんの受診率向上」をテーマとした新規事業を立ち上げようとされていました。
『ああ、母や、ショックを受けた自分のような思いをする人が1人でも減るといいな』と身震いし、この事業コンテストのサポーターに立候補し、起案者の方と二人三脚で立ち上げに向けて奮闘しました。
結果として、コンテストでは落ちてしまいましたが、この経験で初めてベンチャーの方に出会いました。
このコンテストでは、社外のベンチャー企業の方にメンターとして伴走いただくのですが、その方々の考え方や頭の回転の速さにこれまでに感じたことのない衝撃を受けました。
例えば、アイディアが行き詰まったときにメンターの方から新しい考え方などのきっかけを投じてもらい、一気に視野が広がる経験を何度もしたんです。『ベンチャーの人ってすごい』と目がキラキラしました。
社外の方との活動を通して、自分が今までいかに社内だけに目を向けていたか気が付くことができました。そのことがきっかけで自分もベンチャー企業で働き、社内や業界内だけではない視野の広さや考え方を手に入れたいと思いました。
そして、ベンチャー出向プログラムに自ら応募し、晴れて社内選考に受かり出向できることに!あれよあれよと、実際にどこのベンチャーに出向するか選択することになりました。
選択する際の軸として大切にしていたことが4つあります。
①顧客に向き合うBtoC事業であること
②社員数が少なく経営者の近くに身を置けること
③コンテストをきっかけにやりがいを感じた社会課題への貢献に携われること
④自分自身が興味を持ち続けられる分野であること です。
これらとすべて合致していたのがKAPOK JAPANでした。
いざ!KAPOK JAPANへ!
2023年10月〜2024年9月の出向期間ですが、現在7月後半です。大変です、もう後2ヶ月しかありません(泣)
まさか1年とは思えぬ濃さです。
ー 人は終わりが見えているものに対して、どこまで頑張れるのか
ー 人は初めから終わりのある限定的な人に対して仲間として受け入れてくれるのか、信頼してくれるのか
こんなことを出向前は心配していました。
しかし、こんな心配は初めの1ヶ月で払拭されました。
みんな全力、代表の熱量に食らいついていく、落ち着く暇なく常に悩みもがきながらも前に進まなくてはいけない状況、意見を言い合って良い意味でぶつかって、答えがわからないものに対して何が出来るか考える日々は間違いなく私の財産になっています。
(書いてて、もう少しでお別れかと思うと少しウルウルしてきました涙)
大手とベンチャーで何が1番違うかと問われると、沢山ある中でも
答えを知っている人がいない→自分たちで考え抜くしかない ということだと私は思います。
今までは、分からないことは先輩や上司や全国にいる同期に電話ですぐに聞いていました。自分やチームとして新しいことをする時もベテラン社員の豊富な経験則や全国の成功事例を聞いて真似する等、手段は沢山ありました。
ありがたい環境ですし、もっとその手段を活かして頑張れたのではないかと自問自答を繰り返しています。
営業しか経験のなかった自分に、KAPOK JAPANではインドネシアの生産者の方々とのやり取りからお客様への販売戦略までサプライチェーン全体に関わらせてもらい、モノづくりの大変さと素晴らしさを学んでいます。
この少人数で(各部署1〜3名)で会社を回していること、自分たちの考えや戦略が直接経営に関与する痺れる環境はまさにベンチャーらしく刺激的な毎日です。
この1年については次回号で沢山語りたいので、今日はそろそろ締めに入ります…!
残り2ヶ月のチャレンジとして、今進めている新規プロダクトである「リカバリー加重ブランケット”MUSUBI”」を世の中に届けることです。
人生で初めて、商品名や商品サイズ、カラーやコピー、販売戦略を考えた思い入れのある商品が、なんと明日!!販売となります。
今の心境は、めちゃくちゃドキドキしています…!!何ヶ月も前から準備を重ね、特にここ2〜3週間は本当に頑張りました。
色々ありすぎて頑張りましたとしか言えない状況です…!
急に宣伝になりますが、下記に「リカバリー加重ブランケット”MUSUBI”」を販売するMakuakeさんのリンクを貼らせていただきます。
(https://www.makuake.com/project/kapokknot04/)
ここまで読んでくださった皆様、是非応援よろしくお願いします!!
さて、本当に締めます!!
残り期間少なくなってきましたが、プロローグに記載した、「自分で掴んだチャンス」で人生の道が広がるというのは我ながら素晴らしいことだと思っています。あの時決断した自分にも、背中を押してくれた家族、同僚にも、そして仲間として迎えてくれたKAPOK JAPANの皆さんにも感謝しています!
出来ることだけでなく、今までやってこなかったことにどこまで熱量高く動けるか、最高のメンバーとのかけがえのない時間を、どう終着させるかは自分次第なので最後まで必死のパッチで頑張っていきたいと思います。
少しイレギュラーメンバーである宮川の第一回目は以上です!
長い長い投稿を最後まで読んでくださりありがとうございました。