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「好き」の先への挑戦

ー木の実由来のファッションブランドKAPOK KNOTを運営する【KAPOK JAPAN】のメンバーがリレーで等身大の日常を書いていきます。
3人目は、店舗移転に向けて奔走中の秋山さんです。


初めまして

はじめまして!2023年2月よりKAPOK JAPANに所属している秋山日向子と申します。現在は、店長(現在移転に向け準備中) 兼 生産管理を担当しています。
宮川さんからバトンをいただき、慣れない文章作成に頭を抱えながらも「等身大の日常」を綴ろうと思います。

はじめにお伝えすると、私のこれまでの経歴には、説得力のあるバックボーンや人生の転機となり得る大袈裟な出来事などは一切なく、とても平凡です。
でもきっと、世の中そういう人のほうが多いはず、、!(笑)
取り繕った文章を書いても仕方がないよな〜と思い正直に書きました。

少し退屈させてしまうかもしれませんが、最後まで目を通していただけたら幸いです。

自己紹介

1997年8月26日、静岡県富士市出身。
趣味はお散歩とビールとラーメン巡りです。

ビタビタの九一分け時代

実家の周囲は茶畑が広がっていて、悠々とした富士山を真正面から見上げるような、のどかな地域に生まれました。
八人家族で、当時でも大家族といわれる部類だと思います。なかでもよく珍しがられるのは四姉妹ということ。
私は四姉妹の三女です。長女とは7歳差、次女とは5歳差、末っ子とは3歳差。
物心ついた頃には、中間管理職でした。
上司(姉)の理不尽な要望に応えつつ、新人(妹)のOJTも請け負う、みたいな。

中間子あるあるですが、自己主張が下手で、人の表情や心の機微には敏感な性格の子どもでした。
そんな性格なので、小さい頃から行動指針は良くも悪くも「自分はどうしたいか」より「誰が喜んでくれるのか」に重きを置いていたように思います。

せっかくの手料理が残ってしまい悲しそうな顔をする母を見て、毎食残さず食べて「美味しい」と伝えるようにしたらすごく喜んでくれたとか、祖父を亡くして落ち込んでいる祖母となるべく一緒に時間を過ごすようにしていたら笑顔になってくれたとか、そういう些細な経験が自分にとっての自信になっていました。

地方国公立大学に進学し、一人暮らしを始めました。
学生時代、何より熱中したのは所属していた学生団体の活動です。
3.11の震災後、原子力発電所事故による放射能汚染の影響から外遊びを制限されている子ども達を招き、野外活動をする保養キャンプの企画・運営をしていました。

ここでの活動で得たことは、今の自分の礎になっています。
3泊4日のキャンプのうち、たった1時間のプログラムひとつにも、「どんな目的で・誰のために・ゴールは何か」チーム全員でとことん考え抜いて答えを出す。
チーム全員が同じ方向を向いて走り続けた経験はかけがえのないものです。
子ども達の楽しそうな笑顔や、保護者たちの安心したような顔をいまでも鮮明に思い出します。

ここまで書き出してみるとなんだか綺麗なことばかりしてきたように見えますが、就活ではしっかり挫折を味わいました。

「良くも悪くも」な行動指針の「悪くも」の部分が働いてしまったのです。「自己PRをしてください。」「あなたがこの会社でやりたいことは何ですか?」「どんなキャリアプランを設計していますか?」

途端に自分がなくなってしまうような感覚になったのを覚えています。

これまで自分の意志から向き合うことに逃げてきただけだったのではないか?と自覚しました。
学生団体での経験から社会課題について関心がありましたが、社会人として自分に何が出来るのか言語化できずに諦めていました。

そこで、半ば開き直るように(いい意味で!)就職を決めたのがアパレル業界でした。

アパレル業界に就職した理由

なぜ急にアパレル?ってなりますよね。シンプルに「自分が好きなことは何か」と「自分には何が出来るか・出来そうか」を突き詰めた結果でした。

もともと母が子どもが身につけるものはこだわる性分だったのと、少し年の離れた姉たちの影響でおしゃれに目覚めるのは早かったです。
小さい頃から姉の目を盗んでクローゼットから服を拝借してはファッションショーをしていたり、
小学生の頃は平成ギャルに憧れて、父に懇願してSHIBUYA109に連れて行ってもらったりしていました。

新卒でアパレル企業に入社し、20~30代女性がメインターゲットのブランドに配属され、そこから約3年間、販売員をします。
20卒で入社後すぐにコロナ渦に突入し、店舗に配属されたはよいものの営業できない時期が続きました。
そんな経験を経てより一層、ECで服が買える時代に、店舗で買ってよかったと思ってもらえるにはどうしたらいいかを常に考えて接客をしていました。

接客というのは本当に奥が深くて楽しいです。このことを教えてくれた、前職の先輩方には感謝しきれません。
お客様のニーズ通りに動くだけではなく、表情や仕草からきっかけを見つけ、本音を引き出すコミュニケーションを心がけるとぐっと距離が縮まる瞬間があります。

あの瞬間の楽しさは、1日8時間ヒールの靴で動き続けた痛みなんて軽く超えてしまいます。

KAPOK JAPAN入社のきっかけ

顧客様が増えて、売上も安定し、店舗のサブに就任してしばらく経った時、KAPOK JAPANに出会いました。

就活の時に漠然と抱えていた社会課題への葛藤と、自分が出来ることがマッチした瞬間でした。
KAPOK JAPANについて調べるほど、ここで働きたい!という気持ちが膨らんで、気づいたら行動を起こしていました。

無事、2023年2月KAPOK JAPANに入社。

入社してからは決して順風満帆だった訳ではなく、迷って戸惑って、悔しい気持ちになることもありました。
それでも「地球の未来を考えることとファッションを楽しむことの両立」という新しい価値観を伝えていくために自分ができることは何か。
初めてお店にいらっしゃるお客様は期待しつつも、本当に良いモノなのか、疑う気持ちもあると思います。
そんな気持ちを、カポックの綿のようにふわっと軽くするのが私の仕事だと自負しています。

MIYASHITA PARK STOREの店長を経て、いま私は2つの新たなチャレンジに取り組んでいます。

①生産管理としてモノづくりへの解像度を上げること。

経験値ゼロの状態から生産管理の実務を学んでいます。
一つの商品がどのようにして作られ、お客様の元へ届けられるのか。こんなに全ての舞台裏を把握している販売員はなかなかいないのでは、と自分でも思います(笑)
だからこそひとつひとつの商品への愛着がものすごいです。

ちなみにしれっと発表しますが、実は今回「店長企画」として、1型アウターを作りました!
ぜひ、次のnoteでも店頭でも語らせてください!(笑)

②店舗の移転OPENを成功させること。

MIYASHITA PARK STOREが契約満了によりクローズとなりましたが、ただいま移転OPENに向けて準備中です!
これは私だけでなく、ブランド事業部としての大きな目標の一つでもあります。
KAPOK KNOTというブランドを大きく広めていくための、コミュニティとしても機能させられたらと計画中です。

パワーアップした店舗をお披露目できるように頑張ります!

最後に

まだまだ掘り下げて話したいこともありますが、そろそろ締めくくり始めます。
KAPOK JAPANにはプロフェッショナルで個性的で熱量に溢れた仲間がいます。そんな環境に身を置けることに感謝しつつ、自らの選択を正解にするために、私はこれからも走り続けます。

ということで、今回は店長 兼 生産管理の秋山がお送りしました!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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