夜中に
バイトをやめてしばらく、なにもしなかった日々でしたが、自動車学校に通うという日中の使い方があったので、とりあえず見守ってました。それからもう一つ、ずっとやってみたかったアルバイトを申し込みをしていたので連絡待ちの日々でもありました。
憧れのアルバイト先から連絡があり、入社説明会を行うという数日前、また状態が狂いだしました。
夜中、ガシャン!という音と娘が泣き叫ぶ声がしました。嫌な予感を抱えながらキッチンに向かうと包丁を持ちだした娘が座りこんでます。スマホからは娘の彼氏の声。
状況は誰がみてもおかしな状態。
娘の背中をさすり、包丁は手から離させました。
娘は興奮していましたが落ちつきだし、もう大丈夫、と涙をふきながら自分の部屋に戻っていきました。
何があったのか、、、心配でしたが信じて私もその日はベッドに戻りました。
そして、明日はいよいよ入社式、という夜、私は数日前の出来事が心配でベッドに行かずリビングで寝ようとしたその時、娘の部屋から大きな物音が数回聞こえてきました。
数時間後には起きて準備をしなきゃ入社式に間に合わないのに、、、
娘はリビングに降りてきて、私に言います。
彼氏と連絡がつかない。LINEもブロックされた、Zenlyも消された、電話もでない、と。
気が狂った状態で、私に涙ながらに彼氏に連絡してと訴えます。
実は彼氏と言っても数週間前に別れたと言ってました。
別れたけど、友だちでいようと言ったのに!と、こんな終わりかたやだ!と駄々をこねる幼子のように私に訴えます。そんな娘に異常さえ感じてしまいました。依存状態になってる、、、
どんなに説得しても聞く耳持ちません。入社式にはでないと言い出す始末。
ずっと憧れていた職なのに、、こんなことで無駄になるなんて、、、
とりあえず、夜中の1時過ぎでしたが車を走らせることにしました。気持ちがきりかえられたら良いのにと希望と共に。
車の中でも泣きじゃくってはいましたが話すうちに、少しずつ落ちつきを取り戻してきました。
2時間ほど夜中のドライブをし、娘は朝、入社式に向かいました。
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