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キレる老人は老化現象そのもの

一言でいうと

老化は人をキレやすくする

活用シーン

脳の老化について知る

内容

「許す」ための大きな足掛かりである前頭前野が、加齢に伴って萎縮してしまう。

『人は、なぜ他人を許せないのか? 』
中野信子

脳のうち、前頭前野というおでこの裏側にある部分は、主に「考える・記憶する・アイデアを出す・感情をコントロールする・判断する・応用する」といった働きをしているそうです。いろいろ調べてみると、「脳のなかの脳」なんて言う表現も見当たるくらい、現代人の脳の機能においてはかなり重要な部分と言えるようです。

この部位は30歳前後でもっとも大きく成長するそうで、たとえば若い人が比較的無謀な行動をとりがちなのは、前頭前野の未成熟が関与している可能性も高そうです。しかし今度は30歳頃をピークにだんだんと劣化してくると言います。

そうすると自制心なども低下し、キレやすくなることが少なからず出てくるのでしょう。一時期話題になっていた「キレる高齢者」、またコロナ禍においてマスクなどの品切れにともなって、店員さんににじり寄るのは比較的高齢な方が多いという話も漏れ聞きますが、それが事実だとすると、その背景にはこの前頭前野がおとろえているから、と言えるかもしれません。

私の体感的には、年を召されて我慢強く人の話を聴くようになった人と、むしろ気が短くなった人もいるように思います。両極端に振れているのではないかと思います。

その両極端な振れ方の要因は単に前頭前野だけではないのかもしれませんし、そこに至るまでに何かしらの内省で人間的成長を果たしたのかもしれませんし、原因はわかりません。しかし、結果としてキレやすくなった人と、我慢強くなった人はかなりいらっしゃるように思います。


さて、本書では前頭前野の衰えを引き延ばすいくつかの方法が提案されています。簡単にまとめると、「常にいつもとは違う選択をせよ」ということです。そういった未知の選択へのチャレンジが前頭前野の衰えを止めるのだそうです。こう聞くと、頑固者はますます頑固になり、柔軟な人は柔軟でい続けられるのかもしれません。


私はこんな本書いてる人です(^^)/


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