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繰り返し学ぶより、繰り返し思いだせ!

一言でいうと

「検索練習」の効果を実証した実験

活用シーン

学習、記憶

内容

ある有名な実験。
被験者グループA:文章を四回読む
被験者グループB:文章は1回だけ読み、思いだす練習を三回行う

数日後、二つのグループを追跡調査したところ、グループBの成績が圧倒的に良かった。

文献によってはグループBの学習法(検索練習)は、他の学習法と比べて50%以上高い効果があるという。

認知心理学者のボブ・ビョークは
「記憶から情報を取り出す行為は効果の高い学習法」
と言っています。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ 』アーリック・ボーザー

この実験で感じたのは、「人の脳は受動的に使うより、能動的に使ったほうがよく動く」ってことじゃないかということ。

ちょっとびっくりなのは、グループBはたったの1回しか読んでいない。なのに、思いだそうと頑張っただけで沢山おぼえられているというから興味深い。

たとえばサヴァーン症候群などでは、見たものをすべて記憶すると言います。じつはそもそも人間の脳はだれしも、見たものをすべて記憶しているけど、その記憶情報の「ファイル名」なり、「タグ」がつけられていないから再度引き出すことができないだけなのかな、という風に考えています。

そういう前提だと、グループBもAも、実は一回読んだだけで頭に文章が入っている。けど、受け身的に4回読んだグループAはただ同じ情報が上書きされただけ。一方、思いだす努力をしたグループBは、思いだすときに何かしらのタグをつけてるから、次も思いだしやすくなる。そんなカラクリじゃないかな、と想像しています。


逆に言うと、何でもかんでもスマホで調べるのって、もしかしたら脳をサボらせてしまうかもしれませんね・・・(;^_^A


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