私の好きな美しいひとたち②喫茶のマエストロ
私は「目の前で」、
「いま、実際に動いている」、
「(個人的なレベルまで落としてある)専門知識や特殊技能を基に」
「実演で活かす」
「能力発揮に余念がない」
「細部にも注意を払い」
「相手の苦痛を軽減し」
「他人を喜ばせることが好き」なひとたち
がと~っても好きです
ですから、昔から職人と呼ばれる職業の方々はもちろん、実演販売やピザ窯、タンドール!に張り付いている子どもでした。
そんな子が大人になっても、いまだ外ではことある毎にカウンターやオープンキッチンのあるお店や個人のお家みたいなお店を近年、選ぶことがますます多い日々です
なんだかな~
こう書くと、上にあげた条件がどうにも「演劇」の特徴っぽい...。
意図せず、というのが恐ろしいですが。
そんな私がこの半年くらい通っている素敵なお店が世田谷区にあります。
そこの何に驚いたかというと
ず~~~~~~っとコーヒーを普通のお店(チェーン店や一般的な喫茶店)で飲むと具合が悪くなっていた私でも飲めるコーヒーがいくつもあることと(お豆の種類や焙煎?その他いろんな特徴があるようです)、その相談に毎回乗ってくれる専門家がいつもお店にいること、お店が使い勝手よく、かつ美しいこと、
そして.....もう一つ。
びっくりするほど美味しいサンドイッチ(焼いてあるタイプ)を出してくれるんです。
そして、つわものの上には、さらなるマエストロがいるもので
とある日。
いつものサンドイッチと本日のコーヒー(たくさん種類があるので毎回相談しつつ)を選んで
読書&事務作業に励んでおりました。
すると!
あれ?
なんだかパンが柔らかい.........
厚みも具も変わらないのですが、
食べた感じ、噛んだときの感覚が、日ごろとまったく違う!
お邪魔虫ながら確認せずには居られない性質
「あの~、今日はいつも以上にパンが柔らかくて食べやすくて美味しいですね」
当たり前といった風情(?)のマエストロが振り返る。
マエストロ「ああ、そうですか?何が違いますかね?同じだと思うんですが...」
と控えめなマエストロ。
え~、同じってことはないでしょう!
マエストロ「普段、(もう一人の若マエストロ)彼のもこうじゃないですか?」
Kaoru「もちろんいつもも美味しく頂いてます。美味しいです。ただ今日はすごく歯触りがよく、柔らかくてしっとりしているような気がして...」
マエストロ「ああ、私は焼き目を内にしてるから..かもしれません.....」
やーきーめー!!
なんてこと!
焼き目ですよ、皆さん!
焼き目を内側にするか、外側にするか
ワタシは驚きで一瞬、目がマンガのように飛び出ました
ということは、
グラン・マエストロは、
焼き目が内側のと、外側のを食べたことがあり(自らの感覚体験)、
違いを本当に感じて(認知)
その差を知っていて(知識)
あえて選んで(相手への想像と相手のための決断)
わざわざ焼き目を内側にしている(相手のための行動)
ということですわ。
たかが、サンド。
されど、サンド。
参りました、こころから尊敬します。
今週もグランマエストロに会えるかな...
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