次の世代へ全てを託す
枝ぶりや木肌そして新芽の出方を見る限り
銀杏の古木だろうと推測されます。
作者は以前から目にしていたその木を描きました。
P100号(112×162)㎝の大画面です。
しかもそれは初めてにして いきなりの100号サイズです。
作者の身長をしのぐ大きな画面に挑む姿は
とても勇ましく高い塀を乗り越える戦士の様です。
いざ 描き始めるにあたり 良くこの大木を観察すると
古い枝先に新芽が勢いよく伸び
赤い小さな芽は 春が来るのを待ち望んでいます。
作者はこの古木に自分を投影し
「次の世代へ全てを託す」
そんな気持ちで画面に向かったのでしょう。
古木のごつごつとした肌 新芽の伸びやかな姿に
新しい命の息吹を感じながら
8ヶ月の時間を掛け作品を完成させました。
描いて来た時間を振り返って
創作に向かう粘り強さの大切さを学び
命を繋ぐ事 次の世代へ伝える事が
人として最も大事だという事を
改めて意識した作品になったのだと強く感じました。
絵画講師 若林薫 評
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
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よろしくお願い致します!」
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