2階の軒先まで雪に埋もれる豪雪地帯で暮らした昔の生活に思いを馳せる
作者にとっては2作目となる生まれ故郷の作品です。
2階の軒先まで雪に埋もれる豪雪地帯で暮らした
昔の生活に思いを馳せる年齢になったのかもしれません。
前作の「雪の集落」から2年の時が経ちました。
前回はマスキング技法を使い雪原の山村を
墨絵の様に仕上げました。
今回はその集落を近景に据え
塩を使った吸い取り技法と点描で
降り続く雪を描写しています。
3軒並んだ左手前の古民家は村興しの一環で
建築家の隈 研吾氏プロデュースによる
カフェとなっているとの事
静まり返った雪の中
炉を囲んで頂くお茶も素敵に思えます。
作品はゆるく溶いたグレーのアクリル絵の具を
素早く塗り 絵の具が乾かないうちに
フライパンで炒ったカラカラの塩を画面にまき
絵の具を吸い取ります。
その後 面相筆で点描に依る濃淡を添えて完成させています。
冷たい風と重い雪とに心が折れそうですが
何処か画面から伝わって来るあたたかさは
作者の持つ包容力なのかもしれません。
絵画講師 若林薫 評
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」