屋久島 3 - 苔むす森に浸る
ジブリ作品「もののけ姫」に描かれている森は、屋久島の自然が参考になっている。そのモデルになったのが白谷雲水峡だ。実際、宮崎監督やジブリのチームは何度かこの地を訪れて、構想を練ったという。もののけの森とも苔むす森とも呼ばれている。
林野庁が設定している「レクリエーションの森」のうちの「自然休養林」に指定されているという。レクリエーションの森というのは森林の特徴や利用の目的に応じて6種類に区分されているらしい。区分する目的があまりよくわからないが、自然休養林は「特に景観が美しく、保健休養に適した森林」だという。ここで休養したい。
白谷雲水峡トレッキング
前日の縄文杉トレッキングからの筋肉痛で、まだ身体のあちこちが動かしづらいが予定通りに進める。白谷雲水峡は標高860mで、登山口が標高600mというので、260mばかりの登りだ。トレッキングはゆっくり往復4時間。
登山口までは、ガイドの藤江昌代さんが山道をドライブしてくださって楽に到着。途中、遠方に海が見え、サルやシカも出てくる道だ。
今回は私1人のプライベートツアーだから、ほかの登山客がツアーを始める時間より早めに開始できた。
白谷川の渓流を眺めながら川沿いに登り、吊り橋を渡る。緩やかな登り道をゆっくり、苔や植物を楽しみながら歩く。
森林浴
そう、この太古の森の中でゆっくり森の空気と霊気を楽しんで、エネルギーチャージする。これがしたかった。トレッキングもいいけど、やっぱり、ゆっくり森を楽しむ森林浴が好き。しかも、この森は特別だ。レムリアのエネルギーが残っていると言われる屋久島の中でも、よりいっそう神秘的なイヤシロチだ。
フワフワの苔の匂いを嗅ぐ。木の中をくぐる。湧水を飲む。石の上に座って森を眺める。
湧水は軟水、柔らかくて美味しい。
苔むす森を抜けて続けて先まで登ると太鼓岩に到着し、その頂上からは宮之浦岳などの山々が一望できるそうだが、今回はそこまで行かずに戻る。森林浴ができたことが今回の一番の貴重な経験だった。プライベートツアーをお願いする時は、どんなガイドさんになるかわからないが、今回の藤江さんとは楽しくスピリチュアルな話ができて最高だった。どんどんと楽しい人達と出会っていけるのが楽しい。
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