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京都三大古本まつり・夏の巻


昨日の記事に引き続き、京都の古本まつりのはなし(トップ画像にはNana氏の写真を使わせていただいております。多謝)。
マガジンにまとめました。


京都古書研究会さんが主催する、京の三大古本まつり。


今日お話しするのは、夏の「下鴨納涼古本まつり」。
今年は8月11日〜16日の開催予定です。


昔は本当に京都の古本屋さんばかりだったこの古本まつり、だんだん人が増えてきて、だんだんお店も増えてきました。今は奈良や大阪、神戸からも来られるんですよ。

そうなるとちょっぴり辛いのがこの夏の下鴨納涼古本まつり。
もう、声を大にして言いたいですが、全っ然「納涼」ではありません。全くもって納まっていません。

夏は世界遺産下鴨神社の糺の森を会場としているのですが、春はみやこめっせ、秋は知恩寺境内と、ある程度の限定空間でした。


でも糺の森って南北にそこそこ長いので、会場をどんどん伸ばせちゃうのです。
そして森とは言いつつ、会場は馬場です。参道よりもちょっと木陰は薄い。
「下鴨神社 古本まつり」なんかで画像検索すると、木陰の下に古本屋さんの白いテントがいかにも涼しげに並んでいますが、騙されてはいけない。あれは罠です。ろくに日差しを遮られている気がしないです。


もうね、 あ つ い ……。


いや、昔は涼しかったんだ、確かに。
でも昨今の猛暑、いや酷暑、激暑の8月中旬は、ほんのちょっとも「納涼」ではないんだ……。
このまま暑さが進行していったら、本気で春会場と夏会場の入れ替えを検討した方がいいのではないかと思います。みやこめっせならエアコン使えますし。
お客さんもともかくも、店員さんの健康の為にもぜひ。

今年はねえ、やっぱりマスクした方がいいんでしょうからねえ。
皆さん、真顔で言いますが、命の為に熱中症対策、万全にしていらしてください。
会場の南入口辺りにかき氷やらお飲み物やら売ってるお店がありますが、北の端まで行って「こ、氷……」と思っても、南の端はとても遠い。命の危機が訪れるレベルで遠いです。必ず、水分補給ができるものをご持参の上ご参加ください。


とは言えあれこれ見て楽しいのは、のびのびと売り場を広げられるこの夏会場が一番かも、と思います。テントとテントの合間に投げ売りコーナーがいくつもあって、見甲斐があります。100円コーナーとか、3冊500円とか。
夏休みの時期だけあって、子供本もたくさん置いてくれてあるのも嬉しいところ。


夏の暑さと大量の本の熱気でふらふらしたら、こんなお店でご休憩やお買い物などいかがでしょう。
ラ・クラシック
ウチでの通称は「弟子の店」。
何故かと言うと、こちらのお店のパティシエ・加藤雅也氏は、今は閉店してしまった伝説のパティスリー、オ・グルニエ・ドールの西原金蔵氏のお弟子さんだからです。
お店のシンボル・レモンケーキがまさに「レモンのケーキ」。
実は自分は、このレモン型のスポンジにアイシング、というタイプのレモンケーキが正直苦手。理由はちっともレモンの味がしなくて、ぱさぱさ乾いて、甘ったるいからです。
が、ここのレモンケーキはすべてがその逆。甘さ控えめのスポンジはしっとりとみずみずしく、アイシングはしっかりレモンの香りと酸味が効いて、唯一無二のレモンケーキ。必食。
冬しか売ってないパリ・ブレストもずば抜けています。高台寺のラ・パティスリー・デ・レーヴ亡き今、自分にとって京都で一位のパリ・ブレストかも。


友和堂

去年の8月にオープンした、とっても新しいイタリアンジェラート専門店。
何が良いって、チョコのソルベがあるのです。わたしはこれがとても好きです。一般的な「チョコアイス」は、ミルクやクリームや甘さが自分には強すぎることが多いのです。
そこにこのソルベです。乳成分一切ナシの、カカオががつんとやってくる、全くべたべたしない味わい。夏でもすっきり食べられます。
それからどんなジェラート屋でもこれがあると必ず試す、ピスタチオ。これが美味しいとそのお店は自分にとっていい店です。
希望を言えばもう少しボリュームがあると嬉しい。でも美味しい。
通販もやっておられるようです。遠方の方もぜひ。


OrganicVege Annex(オーガニック ベジ アネックス)
八百屋さん。
こちらも2019年3月オープンと新しいです。
東寺のすぐ近くに坂ノ途中という八百屋さんがあるのですが(前の道は全然坂ではない)、以前に一緒にお店をやられていたそうで、今もそこのお野菜を合わせあちこちの農家さんのものを取り扱っておられるそうです。見たこともない変わった野菜もあって面白い。
おいしそげな野菜とおいしそげな調味料とおいしそげなお菓子とおいしそげなパンがあります。
看板犬・ピンクちゃんがいるそうですが、わたしは運悪く遭遇したことがありません。次こそは。



こういう小さい、けれどお店の人のこだわりがぴりりと光る個人店は楽しいものです。
そういうお店がたくさんある街にこれからも住みたい。
だからこの活動を応援しています。
ぜひご一読ください。


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