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京都の七夕は8月が盛り上がるよね


2010年に始まりましたイベント、「京の七夕」。

旧暦で七夕を祝うイベントを京都のあちこちでやるぞ、というちょっと強引なイベントです。


もともとは、オフシーズンである8月(送り火を除く)の集客と、整備事業の終了した堀川を盛り上げようという狙いであろうと思われるこの取り組み。
始まった10年前は本当に人がいなく、雰囲気的にも正直に言ってしまえばちょっとしょぼくて、「これは続かないのでは……」と危惧してしまうようなイベントでした。

それが、何年か経つ内にSNSパワーも手伝って今やかなりの集客数を誇るイベントに大変身。
最初の頃は、堀川と鴨川の一部で繰り広げられていたものが、今ではあっちこっちが参加して、何と北部の宮津市までもが参加する一大イベントに変貌。

ちなみにこちらは、2012年の写真。
堀川に「いのり星」を流してます。

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いのり星って、こんなんです。


橋の下には、頭上に星。

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これは映える……!


ですが今年は社会情勢によりこの手の外出必須イベントは軒並み中止。
願い事募集はしています。


イベント規模拡大以後に加わって七夕神事・御手洗祭を復活させた北野天満宮もやってます、京の七夕。
参拝者が書いたお願い事短冊を笹に吊るしてます。

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コロナ対策でひしゃくを使えない為、花手水をつくられてます。

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七夕限定御朱印

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夏にお参りに来る時はいつもセット、古の花のかき氷。
自分がこよなく愛するのはキウイのかき氷。
こちらを始め、果物系のシロップの味の出来が素晴らしい。果物本来の味を損なわず、すっきりとジューシーなシロップとなっています。
連れ合いは桃を大層気に入っています。


かき氷には、氷のかき方に「羽根氷」と「粉雪氷」の二大巨頭があると思ってまして。

「羽根氷」は説明なくても皆さんお判りですよね。まるで名人の削ったカンナ屑のように薄い薄い羽根のような氷が重なってつくられるかき氷です。
これの最高峰が今は無き三条の「ぎょくえん」であるということは、おそらく京都のかき氷のプロの皆さんもうなずくところかと思います(自分が今最高に好きな羽根氷はまた別の機会に)。

そして「粉雪氷」、これはまさに積もりたての粉雪をふわっとすくって皿に乗せたようなかき氷です。食べ物の形容としては微妙ですが、さらさらした細かな砂のような氷。
自分が思う京都市内かき氷の「粉雪氷」のツートップは、こちら「古の花」と「金の百合亭」でないかなと。

こちらは月替わりのパフェが大変人気なお店なのですが、わたしがこよなく愛するのは夏は桃のかき氷、冬は八坂ジンジャーのホット。
レモンとスパイスの効いた自家製のジンジャーシロップが何とも美味しくてですね。
あまりにハマってしまって家でシロップを自作したけど、大量の生姜の処理が面倒で数回でやめた(笑)。鷹の爪とかクローブとかカルダモンとか入れまくって、結構美味しくできたんですけどね。
そんなわたしに、今年からできた「八坂ジンジャーかき氷」はまさに夢の共演。最高です。

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お参り&かき氷の後は、帰りに粟餅かポルトガル菓子を買って帰るのが基本。

半熟カステラも美味ですが、卵黄をメインにした数々の菓子が大変日本人好みな味だと思います。
中でもプディン・デ・ジェーマ(卵黄のみの超濃厚プリン)とマミーニャシュ(卵と砂糖でつくったふわふわ生地でこってり卵黄クリームをサンド)、パステイシュ・デ・テントゥガル(パリパリのフィロ生地で卵黄クリームを包む)が好き。
甘いミルクをコーンスターチで固めたマンジャール・ブランコも好き。ちょっとあたためて食べるとむちむち感が増してたまりません。


粟餅は澤屋。

持ち帰ると言いつつ、本当は店で食べた方が美味しい。持って帰ると、どうしてもちょっと固くなっちゃうので。
注文すると店に入ってすぐのカウンターでぽんぽんつくってくれます。
わたしはあんこが苦手なので、全部きな粉でつくってもらう。
連れ合いによると、この時期はあんこの粟餅を中に仕込んだかき氷も美味だそうです。


来年はまた復活してほしいな、京の七夕。
今回は紹介しきりませんでしたが、鴨川沿いの竹に入った灯りも綺麗ですよ。
暑い以外は何にもない京都の8月にぜひいらしてください。

    



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