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あがた森魚という名の彗星がいる・番外編〜CLUB QUATTROの夢の一夜


1と2はこちら↓から。


そんな訳で人生初、生配信ライブを体験いたしました。

なお、配信は24日まで行っております!
見逃した皆様、まだ間に合っちゃいますよ!!
ぜひ!!!


申込み時、「19時半スタート」だったので急いで晩ご飯を食べて、ああ、何にも支度できてないけどもう始まっちゃうよ、とMacの前に座ったところ、「スタート20時です、ごめんなさい」てアナウンスが出てたので安心してお茶やお酒やおやつを用意して準備万端。

いやー、しかし発信側も受信側も、本当に技術の進歩って素晴らしいなあと思いました。
「カクカクしたりしないんかしらん」と年寄りめいた心配もしましたが、全然。
時々瞬間的にぷつっと音が切れたりしましたが(自分のマシン側の問題かも)、大変に美しい画質と音質で、ほぼ2時間半をたっっぷり堪能しました。
特に画質、本当に綺麗です。すごいもんですね。

セットリスト

1・島がある星がある(映画『嵐電』ミニサウンドトラック
2・つんのめってるんだ(ぐすぺり幼年期
3・太陽系というふる郷(あいわんだぁゆあわんだぁ)(観光おみやげ第三惑星
4・十字路十秒港町(浦島64
5・昭和ミナトマチ3バンチ(すぴかたいず
6・月光オートバイ(浦島65BC
7・冬のサナトリウム(乙女の儚夢
8・いとしの第六惑星(永遠の遠国(二十世紀完結篇)
9・風立ちぬ(佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど
10・リラのホテル(日本少年(ヂパング・ボーイ)
11・モンテカルロ珈琲店(小さな喫茶店)(噫無情(レ・ミゼラブル)
12・夜のレクエルド(バンドネオンの豹(ジャガー)
13・ブルーライトヨコハマ〜街角ラ・ジュンバ(誰もがエリカを愛してる)〜清怨夜曲(乙女の儚夢
14・百合コレクション(Taruphology
15・空を想う日のこと(理想の靴下と船
16・ボクシングデイ・ボーイズタウン(浦島2020)
17・世界ひみつ(浦島2020)
以下アンコール
18・赤色エレジー(乙女の儚夢
19・太陽がくれた海の日々(浦島65XX
20・大寒町(噫無情(レ・ミゼラブル)
※カッコ内は所収のアルバムタイトル・『浦島2020』は12月12日発売予定



『いとしの第六惑星』への入り方と、『ブルーライトヨコハマ』から続くミックスがたまらなくぐっときました。その後に『百合コレクション』くるとか、もう(余談ですが、『百合コレ』、オリジナルであるヴァージンVSの『羊ヶ丘デパートメントストア』所収が一番好きなんですけども、これもう入手困難なのですね。名盤なのに)。

欲を言えば、『第七東映アワー』とか『女と男のいる舗道』辺りの映画系の曲も聴きたかった。でも何せ48年やってる方の集大成ですから、どんな曲を選んだところで誰しも「あれも聴きたかった」となるのはむべなるかなです。



生配信初体験でしたけども、いやいいもんですね配信ライブ。
普段はセトリ全然覚えられないんですが、家だとすぐにメモれるのもいい。
ライブハウスの椅子って固いことが多いので、家の椅子でだらっと座って、前後左右の人に気を遣うこともない体勢でのんびり楽しめるのも最高。

と、すっかりだらけている自分に比べ、あがたさんのこのおそるべき体力たるや。
2時間半ほぼ立ちっ放し、立ってない時イコールピアノを弾いていて、歌って踊ってギターを弾いて。すごいぞこの七十代。


バンドのメンバーも素晴らしかった。
青木菜穂子さんのピアノも、太田恵資さんのバイオリンも、大森元気さんのギターとコーラスも、南條レオさんのパーカッションも。全員の息がぴったりでした。
ゲストのギター・吉田省念さん、サックス・川口義之さん(危うく存在を忘れられるところであった(笑))も素敵でした。

中でも特に好きなのは東谷健司さん。
何回かあがたさんライブで拝見しているのですが、何と申しますか、今この場で天井が落っこちてきても全然動じなさそうな淡々とした雰囲気が実に良い(笑)。
特に、あがたさんが目の前でもう全開ノッリノリになって踊り歌い狂ってる時に、すぐ後ろで座禅中の僧侶のごとき顔つきでコントラバス弾いてる姿がたまりません。



配信ライブの自分にとっての唯一の欠点は、終わった瞬間が猛烈にさみしいことか。
ぷつっとね、会場から分断されて、ああ、という切なさ。

空っぽになった舞台でいいから、数分間だけ映していてほしいな。
普通にライブを見に行った後は、何とも言えん、ふくふくとした幸福感を胸に抱いて帰路につくのに、ぽつんとひとり部屋に残され、仕方なく部屋の明かりをつける瞬間。
ああ、終わっちゃったな。

「帰り道がない」のがまたさみしさを助長するのかも。
「帰りたくなぁい」と思いながら、帰っていくのがいいのだね。



MCによると、今年中にあと最低2回はライブやイベントするらしい。いいなあ関東圏。
わたしは来月の『浦島2020』の発売を楽しみに待つことにします。
そしてきっと、来年にはまた新しい音楽を届けてくれることも!

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