共感に関するトラブル
会話の流れで「あ、それ分かります」「その本私も好きです」みたいな感じで、さらっと共感されるのはいいのだが、
なにやら異様なものを感じ取る時がある。
「分かるよ」の後に「もっとこうしたらいいんだよ」とか「あなたなら分かると思うけど」というようなことを続けてくる場合だ。
そこまで共感されるとすごく嫌だ。
それはよっぽど感覚を同じくしているという自信がなければ言えないことで、だってまずそれは不可能なのだ。
自己と他者を混同させすぎてはいないだろうか。
その心理やいかに!?となる
でも彼らも共感してくるだけあって私と同じような経験をしていることが多い。
精神疾患や家庭環境のことなどだ。
とても限定的な話なので、経験としては
「あーそういうこと私もありました」というのは分かるのだが、そこから
「本当に辛かったね。親が憎いよね」と言われると違うんだよな。
いくら似たような経験をしたとして感覚や思想までは共有されないだろう。当たり前だ。
同じ状況でも一方は死んで、一方は飄々と生きてることだってある。
と、変なんじゃない?という部分を挙げてみたがなかなかそれを伝えようとすると厄介だ。
なぜなら彼らはそれをおそらく善意でやっているから。
「あなたはこうだよね、分かるよ」と言われた時点で、
「いや違いますよ」と懇切丁寧に説明すると怪訝な顔をして離れていく。
それならまだいい。
「いいやあなたは気付きたくないだけだ。ずっとその場に留まって苦しみたいんだ」みたいなことを言うタイプはすごーくめんどくさい。
私は何も困ってない。頼むから引き下がってくれ。
ここまで書くのはまた最近変な言い掛かりをつけられたからで、そのときは「私がそういう共感は嫌いだ」という旨のことを言うと
「悪意のない者に噛みついて自分の価値を主張しようとしている」と言われ、とうとうおかしいなと感じた…全く的を射てない。
よく分からないけど、それが悪意だろうが善意だろうが君らの共感が不快なのっ!
気付いたのだが、どうやらSNSで先述したような個人的な話をするとそういう人が集まってきやすいらしい。(先程のこともsnsで起きた)
同じ経験をしてるっていうだけで近付くっていう人の気も知れないんだけどなぁ…
自分は事実を話しているだけでそこにあんまり感情はないんだけど、随分深刻そうな長文で反応が来ちゃったりするからめんどうくさい。
しかもコミュニティまで出来ているもんだから驚いた。
被害者コミュニティみたいな。
それに気付いた時には少し背筋がひんやりした。
見てみると知り合いが何人かいる。
そのコミュニティの様子はと言うと、その人たちの間特有の会話をし、「分かるよね、ね!」という会話を楽しんでいる雰囲気。
それは別にいいんだけど、その人たちの中でだけ通じるノリ、喋り口調があってなんかめちゃくちゃ気味が悪いなと感じた。
閉鎖的、と言ったらいいのだろうか。
そこが彼らの世界になっているというか…
しかも彼らには何か普通の人には感知できないものを感じれて、それは絶対らしい……
そして、そこにはひとりの人物を中心に、それに共感する人たちが集まっているのを見てとった。
どうやらその人は流しのカウンセリングができるらしく、カウンセリングを受けた人がそのコミュニティに属しているみたいだ…
いよいよものすごくきな臭い感じだ…
だけど彼らも最初はそんな厚かましくきな臭い感じじゃなかった気がするんだけどな…
だから繋がったんだし。
途中からおやおやとなり今回のようなちょっとしたトラブル?に発展した。
人はやっぱり変わるんだろうな。
オフラインでも何度か起きてうんざりしていることがSNSでも起きてしまってあーあ、という感じだ。
彼らとは何度かやり取りをしていたことも相まって接触を断つということがしにくかったのだが、これを機に、少しでも違和感がある時はちゃんと離れようと思った。
共感ってみんなが信じるほどものすごくいいものでもないよ…そういう話でした。