【はがきサイズの短編】サイキックスとのデート テーマ:念力
地球は青かった、は本当だった。
澄んだ青と、白などがマーブルされた小さなまんまるを眺めて、あたしはなんとも言えぬ感動に包まれる。
隣には、祝くんがいる。
いくつかの天体と、無数に散らばる星と、あとは闇だけ。音も匂いもなく、静かだ。これが宇宙。
念力でここまで来れちゃうなんて、すごいよ、祝くん、それはわかるんだけどさ…。
「あのさ。あたし、二人きりになれる場所がいいって言ったよね。なんで宇宙?」
祝くんは、きょとんと首を傾げて言う。
「だってまなちゃん、前に宇宙旅行に行きたいとも言っていたでしょ?それ、叶えるためにアメリカの【能力者】たちと猛特訓したんだ。」
二人きりって、そういうことじゃないんだけどな…。
だけど、キラキラニコニコしている祝くんを、一体誰が責められるだろう。
結局あたしは、ちょっとズレててあたし大好きな祝くんのなすこと全部、両手を上げて抱きしめたくなっちゃうのだ。
祝くんの腕に自分のを滑り込ませ、ざらざらのほっぺたにチューをする。
一瞬で、あたしも彼も、とろけてしまう。
ほーらね、バカップルでしょ。
「祝くん、ありがと。ところでさ、これどうやって帰るの?」
すると彼は、かわいくウインクをして片方の手で自分の頭をコツンとやるフリをした。
「わかんないのかい!」
あたしはゆっくりと回し蹴りを繰り出した。
Fin
こんばんは!高木梢です。
今回のテーマは、「念力」です!
๛ก(ー̀ωー́ก)
↑念力って打つとこれが出てくるんですよ、かわいくてかわいくて出しちゃいました。
人の精神的なパワーっていうか、そんな感じの意味だそうです。ふわふわ。
それにしても、なんか最近カップルの話が多いな…無意識にクリスマスを意識しているのでしょうか、自分。
一昨日、投稿したけどいろいろ思うところがあって下書きに戻したやつを再投稿しました。
どーだろ…これnoterさんにとっておもしろいかなあ?と疑問に思い差し戻しましたが、覚悟を決めて、ほぼ自己満足的な短編なのでご興味があったらぜひ、そんな感じで投稿しました。
これからは読み手が幸せな感情になり、生きていくうえで支えになるような、そもそもだれのための物語なのか、よくよく考えてもっと勉強しなきゃだな〜と思いました。
真面目なことを言っちゃったけど、それは、私にとってとても楽しくて大事なことなのです。
人生って物語でできているんですから!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。素敵な画像をお借りしました。
それではみなさま、良い夜を!
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