忘れてもいい過去もある!(スマホ機種変更時のデータ移行失敗からの気付き)
先日、スマホを機種変更した。
前回の機種変更の時は、ネットでスマホを購入して全部自分でデータ移行をしたのだが、かなり時間がかかって、苦戦した。
電話番号や写真などはSDカードや、クラウドに入っているのでそんなに苦労はしなかったのだが、唯一LINEの移行でトーク履歴を消してしまった。
前の携帯を使っていた頃の私は、ちょうど人生の大転換期だった。
転職、離婚、転居など盛りだくさんのイベントの痕跡が、LINE上のやり取りに多く残されていた。
特に離婚に関連しては、後々に色々な証拠として必要になるかもしれないと思うような、やり取りやメモを、これでもか!というほど残していた。
それが、データ移行を失敗して一瞬で消えたのだ。
それこそ「あ!」という間だ。
絵に描いたような「あ!」という間だった。
そこには、私の努力も苦労も入っていたけれど、負の感情が溢れている記録が沢山残っていた。
離婚には、お金や色々な権利の問題が複雑に絡まって来ることが多い。
特に子供がいたり、家を持っていたりすると、それはもう、考えるのも頭が痛くなるような問題である。
互いが自分の不利にならないようにと、利己的な思いにお互いの心は冷えきっていく。
そんな、負の感情、冷えたハートの記録たちが、たかが携帯の機種変更、LINEのデータ移行という出来事一つで、まっさらになった。
私の黒歴史の記録が消えた。
一瞬戸惑った。
でも、だからといってほとんど困ることは無かった。
連絡先についてはちゃんと移行できたから、人との繋がりはそのまま残った。
だから、連絡は変わらずとれたので、呆気にとられるほど、大した影響は無かった。
私の負の感情の記録、黒歴史が消えて、
そこには真っ白な未来だけがあった。
これから先に交わす、人との繋がりの記録だけが刻まれていく、まっさらな未来。
むしろ清々しかった。
何でも残る時代だけれど、一度大きくリセットされるのも、また悪くないのだなぁと思った体験だった。
忘れてもいい過去というのもあるのだ。
でも、今回の機種変更では、LINE上のどうしても消したくない大事な繋がりの記録があったので、LINEだけはdocomoショップで、有料で移行をしてもらった。
(他は自分でなんとかがんばりました。)
今、残したいと思っている履歴は、とても大事に思っている会話の記録で、これからの未来に続いていって、後に絶対良き思い出となると確信しているのて、絶対に消えてほしく無かったのだ。
それだけ、今の私は、明るくポジティブに生ききていて、良いご縁に恵まれているのだと思う。
次に携帯を変える目安の、これからおよそ二年間、また新たなコミニュケーションの記録がそこに刻まれる。
これからの二年間も、愛おしくて、楽しくて、消したくない過去を沢山残していきたいものだ。
そんなことを、たかが機種変更、されど機種変更で思った。