私はあまり、怒りを感じることが少ない。 いや、怒りを感じていても、気がついていなくて、通りすぎてから「あ、私、怒ってる?」って今さらジローなタイミングで気がついちゃう事が多かった。 そんな私が、最近怒りを感じ、さらに、その気持ちをちゃんと表現して伝えたできごとが2つあった。 そのどちらも、仕事でのこと。 一つ目は、夜間待機当番のナースがやらかした、ある糖尿病のおじいさんへの対応に対しての怒り。 そのおじいさんが、夕食前に便が出にくくて、浣腸をしてほしいと希望された時
~熱中症の季節です~ 私は訪問看護ステーションの管理者ですが、兼務として『定期巡回随時対応型訪問看護介護』という、介護士と看護師が同じチームで在宅介護を支える介護保険のサービス事業所の管理者もしています。 定期巡回の訪問介護は、地域密着型サービスと呼ばれるものです。 その事業所がある市町村の住人が使えるサービスで、1日に複数回、必要なだけ、要介護度別に設定したお値段を、月々の包括払いでご利用いただけるサービスなのです。 ちなみに、普通の訪問看護や介護は、時間あたりのお値段で
入院中の方が、自宅に退院するにあたって、退院後に介護保険サービスや、訪問看護などを利用する際に『退院時カンファレンス』という会が病院で開催されることが多い。 その目的は ①退院してからも必要な医療処置や、継続できるように、必要な看護や、医療を準備すること。 ②生活を整える事で、再び病状を悪化させないこと。(訪問介護や、デイサービス等) ③自宅の環境を、今のご自身の体の動き(ADL)に必要な福祉用具などを導入して整えてから、退院を迎えてもらうこと。 ④家族や本人の不安を明確にし
老いて夫婦で暮らすということを2本、この前の投稿で書きました。今回も老夫婦の話しなのですが、今回は、元気な妻が、要介護5の夫の在宅介護をすることになったお話し。 一般的に妻が夫を介護をするパターンと、夫が妻を介護をするパターンを比べると、妻が介護をする側のほうが、人の助けを上手に借りながらうまく回っていくことが多い印象です。 それは、女性は家事はもともとしていた事であることが多く、母親としての子育ても経験している人であればなお、人の世話というものに馴染みがあるからかな?と
今回お話しする夫婦は、二人とも認知症のご夫婦。 とはいえ、会話は成立するし、ADL(日常生活動作)も自立しているご夫婦です。もの忘れや、判断能力、少し足腰が弱っているお二人。ご夫婦だけの生活では心配と、ご家族の強い希望から押しきられ、サービス付き高齢者住宅へ二人で入居されました。 お二人としては、住み慣れた家で暮らし続けたかったので、不満ありありのお引っ越し。 サ高住へ入居後も、思い立ってタクシーを呼んで家に二人で帰ってしまわれることも度々あり、「いなくなった!」と、大騒ぎに
老夫婦世帯について、訪問看護や定期巡回介護をしていて思うことを、今日は書いていきます。 まず、介護が必要な世帯には、独居世帯でなければ、介護される要介護者と、介護する家族及びそれに代わる人がいます。 その、介護の形も色々で、元気で、時間もある家族が介護をするのが、無理のない形なんでしょうけれども、なかなかそうはうまく行かないのが世の中で、介護する側も、要介護状態だったりすることも、高齢化社会が極まりつつある現代では珍しいことでは無いのが現状です。 公益財団法人長寿科学振興財
昨日、ビジョンアーキテクトセミナーという、自分のこれからの人生でやりたいことを明確にしていくためのセミナーを受けていて、その中で、何歳の頃、どんな風に生きているかということを考える時間がありました。 今、人生100年時代と言われていて、2023年7月、厚労相発表の男の平均寿命は 81.05 年、女の平均寿命は87.09年となっています。 昨日のセミナーの先生のお話しによると、20才以上の平均寿命にすると、90才は越えているとのこと。 介護の現場にいる体感としても、90才以
12月も半ばを過ぎ、本格的な冬を迎えましたね。雪の予報がちらほら出てくると、憂鬱な気持ちになります。 お休みなら雪も楽しいのですが、仕事に行く時に雪が積もっていると、めちゃくちゃ厄介で、そして、運転が怖い。 雪かきに骨が折れる。 道路状況で、訪問スケジュールが大幅に狂うので、調整が大変! と、あまり嬉しくないことが多いのです。 しかし、毎年雪は降るので、雪に備えてスタッドレスタイヤに変えるのはもちろん、雪避け棒、手袋、金属製のスコップなど、雪に備えたグッズは装備完了しました!
一つ前の投稿で、あなたや、家族が介護が必要になったらって、考えたことありますか? と、問いかけました。 たとえば、老いを感じるような年齢や、状態になった時、どこで生活したいですか? 住み慣れた自宅ですか? それとも、介護施設ですか? 介護施設といっても色々あります。 どんな施設があるか知っていますか? 入所施設と一口に言っても ・特別養護老人ホーム ・有料老人ホーム ・グループホーム ・老人保健施設 ・サービス付き高齢者住宅 ・病院 等、色々あって、それぞれの特性があり
あなたは、将来老いを迎えたときにどこで暮らすかについて、考えたことはありますか? そんな先のこと、まだ考える必要ないですか? では、親のことならどうですか? あなたの親は、この先もっと老いて 介護が必要になった時、どうしたいと思っているか話を聞いたことはありますか? 自分の老いよりも、確実に近い未来のことですが、まだ関係ないと思いますか? 老いって、徐々に来るものだと思っていますか? だから、今決めなくても、その時になったらゆっくり考えればいいや。 そんな風に考えてい
今日、サ高住(サービス付き高齢者住宅) 入居中の90代の女性が、 「胃が痛いから、入浴したがらないので看にきてほしい」 と、サ高住の職員から連絡があった。 入浴したがらない事をなんとかして欲しいのであれば、訪問看護の役割じゃないよなぁと思ったり、「胃が痛い」のはいつからで、どの程度なのかとか、その他の症状なども何も情報が無かったのだけれど、「胃が痛い」はたぶん、受診しないとどうにもならない案件なんじゃかいかなぁとか、まあ、訪問看護への相談の仕方としては、いささか突っ込みどこ
ずいぶん更新が滞ってしまっていました。 老いのしくみについて、順に投稿する予定が、オンライン講座の開催の方にエネルギーを割いていました。 一年くらい書いていない気分でいたけど、 最後に書いたのは今年の7月だったのをさっき確認して、案外時間は過ぎてなかったのだなぁと思って、なんだか良くわからないほっとした気持ちになってますf(^_^) オンラインで行っている『老いを知るお話し会』は、今年の5月から初めて、毎月一回ずつ開催してきました。 ありがたいことに、毎月必ず誰かしら2~3
さてさて、老いを知るシリーズをやるやると言っておきながら、ずいぶん時が過ぎてしまいました。 職場での研修講師、個人的に始めたオンラインでの『老いを知る講座』など、やることがてんこ盛りになってしまって、5月から投稿が止まってしまいました。 5月にはじめた講座の方のやる気が、ぐあーっと上がり、 6月に講座の予定を多めに入れたのですが、 なんと6月の受講申し込み者0人ww 老いを知ることなんて、有料で時間をわざわざとってまて聞きたいことじゃないのかもしれないですね。 そもそも、老
皆さんは、何歳以上の人を「お年寄り」 または「高齢者」と思うか? 年々高齢化が進むなか、 人々の意識も少しずつ変化しているとは思うし、自分の年齢や状況によって、答えは人それぞれであろうと思う。 織田信長の時代では、人間50年の寿命だったそうだ。その時代に生きていれば、わたしもそろそろ死ぬ時期になる。 『初老』とは、40才のことを指す異称と知った時は、驚愕した。 現代ではどうだろう。 実は高齢者の定義は法律で決められておらず、確たるものはないようだ。 WHO(世界保
■老いるとはどんなことか知ってますか? 私が訪問看護をするようになって 治療の場ではなく 生活の場での療養、介護を見てきて 思うことの一つに 『皆、自分の体のこと、人の体の扱いについて知らなさすぎる』 ということがある。 治療の場である病院では、 患者は医療者からケアを与えられる立場であり セルフケアの指導がなされても 治療が必要な病が寛解、治癒すれば 関心が薄れてしまう。 家に帰れば、どこも辛くなければ 自分の体の変化にさほど 関心など向けなくても 日々は流れていくし
私は現在、訪問看護ステーションの管理者であり、定期巡回随時対応型訪問介護看護という、介護保険で受けられる地域密着型サービス事業所の管理者でもある。 今回のお話しは、先日契約して最近私たちのサービスを使い始められたかたとのやり取りで感じたことを綴ってみた。 ■私が今働いている仕事について 定期巡回随時対応型訪問介護看護について詳しく知りたいかたはこちらの説明が解りやすいので、ご参考に↓ 簡単に説明すると、 訪問介護を要介護度による設定されたお月謝で、(包括払い)1日複数回