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思い込みのイタリア食事情 2

シチリア島の州都、パレルモからの発信。

人間誰でも思い込みってありますよね。 大抵の場合、テレビで観たり聞いたりしたこと、本で読んだことなどが発端。 そして同じ情報が繰り返し伝えられると「そうなんだ、そういうものか」と、納得してしまいがち。  でも伝えられる事には伝える側の「主観」が入っているのですよね。

昔から「ヨーロッパの人は大酒呑みだ」、「フランスは水よりもワインの方が高い」などと言われていますが、果たして現実はどうか?

イタリアに関して言えば、それ程お酒を飲む人種ではないと思います。  確かに食事にワインは付き物、ランチでも飲む事が多いのは事実。    午後にまだ仕事が残っていても、昼休みに近所のバールなどで軽く食事をするときにグラス一杯のワインを飲む人は沢山います。          夕食時、外食時、テーブルにワインが乗らない事はありません。 下戸だけが集まる場合を除いて。

ただ、お酒の量からするとそんなに飲まないイタリア人。 意外かもしれませんが、多分以外だと思うでしょうが、少なくとも四半世紀イタリアに住む私の知っている限りでは量的には大した事ないと思います。 

例えば皆んなでピッツアを食べに行くと、「ピッツァにはビールだよね」と、ワインよりもビールを好む人の方が多いけど、日本でいう中生1杯、もしくはせいぜい2杯しか飲まない。 そして人によっては食後にショットグラス1杯のリキュール、いわゆる食後酒を。 決して飲めない人達ではないのですよ、だけどそれで終わってしまう。 日本だったら、中生飲んでから本格的に飲み始めるでしょう? どうしてこれで終われるのか・・・?     酒呑みの私としては疑問。

トラットリアやレストランの場合、「まずはビールね」と言う習慣がないので、ワインから始まる事が多いかな。 時々食前酒として1杯のスプマンテなどを飲むケースもあり。 私と相方の場合ワインは2人で1本、友人カップルと4 人だと2本。 それは良いのですが、時々3人という事もあり、3人でも1本で終わってしまう事もあり・・・、私には少ない・・・。 ガーン。

誰かの家での食事会の時には、ホスト役が足りなくならないように十分ワインを用意し、大盤振る舞いをする為に1本開く前に次のコルクを抜く事が多いので、何となくレストランでよりも飲む量が増える感じがします。  

特にホストが酒呑みの場合どんどん出してくれるので、私的には幸せ!

そして食事が終了した時点で、ワインはおしまい、飲むとしたらブランデーやリキュール。 そもそもワインは食事があってこそ(らしい)ので、ワインだけをダラダラと飲む習慣も発想もないみたい。 私は好きですけどね。

そしてイタリア人、基本的に酔っ払わない、酔っぱらうほど飲まない。  勿論若い子達は違いますよ、深酒して辛い思いを何度も繰り返したりしてますが、大人は酔っ払わない、です。 道やベンチで寝ている人って見た事ない。 少なくとも私は見た事ない。 

なのにどうして「イタリア人は大酒呑みだ」と思われているのでしょうね?ランチでも飲むからかしら? 

彼らは「1杯でやめる」という事が出来るから、ランチで飲んでも午後の仕事に支障ないのかと思われます。 日本で「ランチに飲んでも良い」なーんて事になったら、午後は仕事にならないかも。 

それと比較すると、ドイツ人やイギリス人はかなり飲みますね。 これも私の知っている範囲の事だけど、酔ってレストランやパブで飲んで大声で喋ったりしているのを何度も見た事があります。 普段真面目に規律を守る国の人達の方が、飲んだ時の開放感が大きいのかな? 何となくそう思えてしまう。 日本人も基本的に真面目だから「飲んだら無礼講」という言葉があるように、羽目を外しても許されるという、暗黙の了解があるのでしょうね。  

それと、フランスは水よりワインの方が高いという件、ウソウソ、そんな事はありませんよ、やっぱり水の方が安いです。 

昨日のランチはカネロニ

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具は王道のほうれん草とリコッタ。

ラザニアにしようかと思ったけれど、巻いてみました。         かなり美味しくできて、自己満足! 勿論ワインと一緒に楽しみました。

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