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クスクスを食べにトラパニへ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

昨日相方のお誕生日に魚介専門のレストランでランチをした話を書きましたが、これはその2日前。
お天気が良かったのでどこかへ行こうか・・・という話になり、彼が「トラパニへ行こう」と言い出しました。
我が家から車で1時間くらいの距離です。

数年前までは割と行ってた街なのですが、そう言えば最近全然行っていなかったわ。
それには理由があります。

このトラパニという街は「魚のクスクス」が有名です。
この町だけではなく、トラパニ県ならどこでも大抵美味しいクスクスと出会えます。
シチリア、一時アラブ統治下にありましたから。
今でもこのトラパニ地方はチュニジア人やモロッコ人が多いです。

アラブのクスクスとシチリアのマリアージュで生まれた「魚のクスクス」、これがトラパニ地方の郷土料理となっています。

パレルモでもクスクス食べることはできますが、比べると全然美味しくない。
と言うか、パレルモではプレクックされた物、つまりインスタントに近いクスクスを使用しているので、出来上がりに差が付きます。
クスクスは元々パスタと同じ「セモリナ粉」で作られていますが、乾燥した物から作るとかなり時間がかかるのです。
トラパニ地方では、この手抜きをしないクスクスが食べられるの、ほぼどのレストランへ行っても。

なので昔はクスクスが食べたくなったら車を飛ばして通っていたわけ。

ところが数年前、コロナ以前のことですが、友人からパレルモにある美味しいクスクスのお店を教えてもらい、試しに行ったらすっごく美味しい。
本格的。
聞いたらオーナーがトラパニ出身なのですって。

なーんだこれならわざわざ行かなくて良いじゃない、と言うことになり、しばらく行っていなかったのです。

前置きが長くなった・・・・。

まぁそう言うわけで、お天気良いから出かけてきました。
そして、数年振りにお気に入りのトラットリアへ。
お気に入りのお店が2軒あって、毎回迷うんだなぁ。

魚のクスクス

一般的には魚のみですが、ここのは海老、イカも乗っています。
でも本来、一番大切なのは魚でとった出汁であって、トッピングの具材はおまけのような感じ。
クスクス自体にも魚の味はついていますが、そこへ熱々の出汁をかけます。
でもかけ過ぎないようにしなくてはいけないのですって。
スープでベチャベチャになるほどかけてはいけないと。
その辺は好みでありますが。

クスクスはかなりお腹に溜まるので、メインは2人で分け分けすることにしました。
黒板に書いてある今日のメニューから、珍しい物を見つけたのでそれをチョイス。

アンコウとアーティチョークだって、どんなのが出てくるか?

煮込みっぽい感じです。
大きな切り身が二つ、アーティチョークもたっぷりと入っていました。
お店のメニューにアンコウがあるのはかなり珍しい。

美味しく頂いて、満腹、満足でした。

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